化物語 総感

本編はまだ終わってませんが、とりあえず一旦まとめ。

やはり目を引くのがビジュアルイメージですかね。現代風に洗練された、シャープな印象すら受けるキャラクターをスタイリッシュな演出で見せてくれる。冗長すぎる台詞回しとスタイリッシュな演出の緩急が楽しい作品でした。キャラクターごとのOPもキャッチーで、特に真宵と撫子のOPはすばらしかった。

最初のひたぎ編で十分すごいインパクトだったのに、「これを超える子はいないだろう」という予想を裏切り続けるヒロインたちの破壊力は凄まじいものがあったな・・・。撫子編ではさすがに作画が力尽きたような感じがあったけど、それでも最後まで衰えないパワーはすごいの一言。

お話としては、「怪異」という異形の存在に取り付かれた女の子を助けていくというシンプルな作りの中に、ミスリードを巧みに取り入れたショートストーリー。特に5話での「ひたぎには真宵が見えない」という展開や、8話の後味の悪さは印象的でした。

圧倒的な映像のキャッチーさと、その奥にあるヒロインたちの不器用な愛情。ただ実験的であるという以上に、演出としてちゃんと機能していたのは素直に良かったと思います。