とらドラ! 第08話「だれのため」

「竜児はわたしのだーーー!!!」

ということで、大河と竜児の微妙な関係がさらに微妙になったのでしたとさ。

「犬とご主人様」とか、ますますルイズ化してるような大河さん。もちろん竜児を単なる「犬」だと思ってるわけはないんだけど、かといって恋愛対象かと言われると、そうも見えないんだよな。あの二人の関係は、高校生の男女にしては幼すぎるんですよ。授業中は人目もはばからず二人で泳ぎの練習してるし、休み時間も一緒にいるし、市民プールは躊躇なく二人で行くし。とても、他に好きな人がいるようには思えない。

竜児も大河も、他人から敬遠されがちなタイプのようだし、他人との付き合いが極端に少なかったんじゃないかな。竜児がやたらと家事が得意なのも、母子家庭ということもあるのでしょうが・・・やっぱり同年代の子と遊ぶ機会が少なかったことも関係してるように思えます。幼稚園児のような二人の関係は、得られなかった過去を急いで取り返しているような。

萌えアニメでリアリティを云々するのもナンセンスだけど、竜児と大河が恋愛感情を持つというのがリアルには見えないんだよなあ。それだったら、亜美の方がずっとリアルだと思う。ただなあ・・・亜美もやっぱり幼いところがあって、まともな恋愛ができるほど成熟した精神年齢かどうかは疑問かも。

そう考えていくと、この作品というのは、極端に精神年齢が幼いキャラクターたちが初めての恋を知っていく話になるのでしょうか。その意味では、このお話はまだ始まってすらいない。

追記

今回のお話で、「大河は北村くんが好きなはずでは?」と疑問を抱く方も多いだろうなーと思うのですが、その思いに強制力はほぼ無いと言っていいと思います。
大河が北村君を好きになったのは、せいぜい一年前だし、「好き」という気持ちも大河の頭の中で作られたイメージでしかない。そんな妄想で作り上げた恋なんて、金柑のハチミツ漬けのリアリティにすら及ばないでしょ。
竜児が何を思ってるかはわからないけど、少なくとも大河はニュートラルに近い位置にいると思いますよ。