とらドラ! 第24話「告白」

オトナとコドモの曖昧な境界線。

遂に告白を果たし結ばれた竜児と大河の前に現れた最大の試練、それは大人たちの束縛だった。子供は子供であるがゆえに、子供であることから必死で逃れようとする。まるで遠足にでも行くかのような二人の駆け落ちは、ママゴトに過ぎないことくらい分かってる。だけど、何もしないでなんていられない。

そんなやり方では何も解決しないし、誰も幸せになんてなれない。それでも、仮初めの幸せの向こうに大河の目指すものが見えるのであれば、俺はもう何も言わない。好きなだけ駆け落ちして、満足したらちゃんと帰っておいで。

この作品における大人は、どこか不完全で未熟な存在として描かれてきた。ダメな大人である俺としては、その辺に共感を覚えたりしてたんだけど、それでもやっぱり「大人」なんだよね。ママゴトのような二人の駆け落ちがリアリティを帯びてきたのは「竜児の祖父母」という「大人」の存在が見えてきたから。

大人たちへの反抗として駆け落ちを選んだ二人が、どうして素直に泰子の手紙に従ったのか。どうやらその辺が、竜児と大河の目指す答えにつながっていきそうです。次回の最終回、一体どういう結末がまっているのでしょうね。