とらドラ! 第23話「進むべき道」

選択肢見えた!今選択肢見えたよ!どうする竜児!

というわけで、いよいよ選択を迫られる竜児なのですが。今回は実乃梨の追い込みがすばらしかったな。

「あたしの幸せは、あたしがこの手で、この手だけで掴み取るんだ!」
「あたしには何が幸せか、あたし以外の誰にも決めさせねえ!!」

いやー、実乃梨さん、あんたカッコイイよ!心から尊敬する。この台詞には正直しびれた。親友の大河すら「あたし以外」と拒絶するほどに、実乃梨は自分自身と向き合い、その深層に秘めた想いを吐き出すことができた。あれほど自分を隠し、他人を遠ざけ、傷つくことから逃げていた実乃梨が、鬼の形相で大河に掴みかかる。まさか大河より先に実乃梨が一歩を踏み出すなんて思わなかったよ。普段一人称で語ることの少ない実乃梨が、短い台詞の中に、こんなに沢山の「あたし」を出してくるんだもんなあ。

「大河の幸せのため」だなんて体のいい言い訳に過ぎない。自分の不幸によって他人の幸せを担保するなんて、神ならぬ人間にはおこがましいにも程がある。自分の幸せは他人に決めてもらうものじゃない。それは、自分自身で見つけなければならない。

三角関係に答えがあるとすれば、結局のところこれしかないわけで。三角関係は決して「答えのない問題」なんかじゃない。誰だって本当は分かってる、自分のやりたいようにやるしかないんだってことくらい。ただ、その答えを選択するには長い長い時間が必要になる。時には選択することさえできないことだってある。答えがないから苦しいんじゃない。答えが分かってるのに、その答えを選べないから苦しいんだよ。

実乃梨は自分自身の想いに答えを出した。大河だって、心の中は決まってる。じゃあ後は竜児だけだな。どうする、男の子。

  • このアニメのケンカはバイオレンスすぎる・・・。
  • 大河のツインテールは愛しいですな。
  • 大河がチョコを渡すシーン、初期の五人のほのぼのシーンが蘇るようで和んだんだけどなあ・・・もう二度とあの時間は帰ってこないのかな。