這いよれ!ニャル子さん 総感

んー。初回と7話の感想が全てかなあ?

原作を2巻の途中くらいまでしか読んでない立場からの印象としては、原作にあった偽悪趣味的な過剰なエログロを廃して万人受けしそうなライトなギャルアニメにしてきたなーという感じ。それは初回から最終回までずっと変わらなかったです。掴み所のないニャル子さんのエキセントリックさを「照れ隠し」という無難な解釈に落ちつけたのも、アニメの方向性を考えれば当然のことでしょう。

元々がクトゥルー神話の萌え解釈(?)というパロディー的な出自だからなのか分かりませんが、空から宇宙人の女の子が次々降ってきて敵と戦うストーリーに始まる何から何まで徹頭徹尾パロディーで構成されたお話。

ただまあ、自分としては、既存作品のネタや台詞をサンプリングして並べ立てただけのモノをパロディーとして楽しむ素養がイマイチ無いようなので、それを全面に押し出されると困ってしまったかな。昨今はそういうものが流行ってるようだけど、ちょっと自分には合わないかも。幸いなことに、そういうものをスルーしても最近のアニメは十分楽しい作品が多いので問題ないといえばないのだけど。多分、ニコニコ動画とかで「あれはあのネタだ」的なツッコミを入れつつ見るのが楽しいのかもしれません。

既存作品のパロディー大いに結構なんだけど、ネタを並べただけで何の相乗効果も発揮してないし、単なる真似事をしてみました以上の面白さが見えて来なかったのが一番残念でした。話のパターンも真尋さんピンチ → 地球のサブカル目当てでした、を毎回繰り返すだけだし。それが面白いのは最初の1回だけだよ・・・。

クトゥルーネタが分かる人にはニヤリとさせられるポイントがあったりしたのでしょうか。