To Heart 〜Remember my memories〜 第10話「長い夜」

雅史?

・・・えっと、気持ちを整理しよう

・・・

よし。

さて、前回に引き続き三角関係ですが、ここで第三の選択肢が。遙、水月に対する茜。観鈴美凪に対する佳乃。全てを捨てて逃げる、という選択肢。

「今の荷物重すぎるなら、全部おろしちゃって・・・ね。大丈夫。誰がなんと言っても、わたしがヒロユキのこと・・・好きでいるから」

悩める浩之ちゃんにとってはこの上なく甘い誘惑だったでしょう。それでもあかりのことを考えようとする浩之ちゃん。自分のダメさを分かっていて、それでもなんとか前に踏み出そうとする浩之ちゃん。あんたカッコイイよ・・・。そしてレミィ。自分が選ばれないであろうことを知っていながら、最後に自分の気持ちを伝える。それは浩之ちゃんの背中を押すためだけの役割しか果たせないだろうに・・・。もしそこでレミィを選んでいたら、きっとレミィ怒っただろうな。自分の恋に決着をつけ、浩之の背中を押す。レミィさん、あんたもカッコイイね。・・・もちろんご都合主義的な予定調和なのは重々承知ですが、それでもやはり心動かされますよ。

で、雅史。アンタ何者よ?どっかいけ。

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「浩之さんと仲直りしてください!そのためにわたしができることがあるなら何でもします!!」
「・・・ホントに?」
「はい!!」
「じゃあ・・・浩之ちゃんの前から消えてくれる?」
「・・・え?」
「アンタのせいで浩之ちゃんがわたしから離れていったの!全部アンタのせいなのよ!!そんなに浩之ちゃんに元気になって欲しいなら、今すぐわたしと浩之ちゃんの前から消えてよ!!!・・・これ以上、浩之ちゃんの心を迷わせないで・・・」

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・・・なーんてシナリオになると思った俺はドリーマー。