かみちゅ! 第12話「ちいさな一歩で」

マリみてを22冊も買ってしまいやや後悔気味の最近ですが、今読んでいるのは奇しくも「ウァレンティーヌスの贈り物」の巻だったり。

それはともかく、かみちゅも今回で最終回。よりぬきとはいえ、最終回らしい盛り上がりでなかなかよかったです。

丸っこい作画と口パクの丁寧さに加えて、ゆりえちゃんの丁寧な演出。ゆりえちゃんに協力するクラスメートと、最後に背中を押す祀と光恵。2人の背中の押し方にも、ゆりえの弱気な考えを変えさせようっていう祀に対して、あくまでも母親のように見守る光恵のそれぞれの役割がうまく機能していたな、と思わされます。ラストの神様大集合も、このアニメの雰囲気の集大成って感じで、八百万の神様と人間が同居する世界観を堪能させてくれました。この手のアニメで告白まで持ってったってのも、よくぞやってくれましたと言いたいです。

・・・・・・で。面白いと思う一方で、妙な違和感を感じる自分がいたりする。本当に面白かったらこんなメタな感想は書かないでしょ。この違和感はなんだろう、としばらく考えていたんだけど、多分今回の話はリアルじゃないから、だと思う。もちろんかみちゅ!の設定自体は作り物だし、ゆりえちゃんの中学生っぷりも「作られたリアルさ」だというのはわかってるんだけど、それでも10話で見せたようなゆりえちゃんの気持ちは本物だったと思うんだよね。

今回、クラスメートが全員協力してゆりえちゃんの恋を応援するってのは確かに盛り上がるし、方法として間違ってるなんて思わないけど、それでも俺の考える一橋ゆりえという女の子は、あんな大勢に煽られて恋の告白が出来るような子だっただろうか?二宮君も、ゆりえを好きになるようなきっかけはあっただろうか?そもそもあんな大勢でおおっぴらに応援するなんて趣味がよくないんじゃないか?

などなど、どうも今回の話はキャラクターに命が入ってるように見えないと感じてしまったわけでした。でも十分面白かったと思うし、純粋に自分のイメージと製作者の描いたイメージにずれがあった、ということでしょう。

  • 腹が減ってるからか、食事シーンが妙においしそうに見えてしまいました。
  • 光恵ちゃんの早起きの理由は・・・?ベタなとこでは祀ちゃんと相談だけど、もしや男が?
  • 筆箱を食うな!
  • 「恋」→「変」って。どこの不動GEN指令ですか?
  • 名前ネタには気づいてましたよ、と一応反応しておこうかな。