交響詩篇 エウレカセブン 第20話「サブスタンス アビューズ」
今回は感想が難しいな。いろいろとあったけど、とりあえず今回は面白かった。今まで散々内に鬱積させていたものが一気に爆発するカタルシス。失望したり、嫌味を言ったりしながらも今まで付き合ってきた視聴者の方々にまずお疲れ様でした、と言いたい気分です。そしてお疲れ俺。サブタイの「substance abuse*1」は、ニルヴァーシュに溺れるレントンを指しているのか、エウレカに逃避するホランドを指しているのか・・・。
「アンタのことじゃない!エウレカの話をしてるんだ!!」
ホランドを「アンタ」呼ばわりするレントン。いつのまにかホランドはレントンにとって憧れの人からエウレカへの障壁でしかなくなっていたんだなあ・・・。エウレカが心配なレントンの気持ちもわかるけど、あそこであからさまにホランドを疑うのは、子供たちへの配慮に欠けてたかもね。
ハップ、カッコイイな。今まで単なる傍観者でしかなかったのに、ホランドを諌めるシーンとかはよかったです。「自分が大人だって言い張るのは、ガキの証拠だ」
ホランドとレントンとエウレカ。実は三角関係だったのか。自分ではエウレカを守りきれないことに気づき始めたホランドの前に出てきたレントン。内心苦々しく思いながらもエウレカをレントンに任せようとするものの、最近調子悪そうなエウレカとか、今回の事件とかでエウレカを守りきれていないように見えるレントンへの苛立ちと、かといって自分が代わりに守る!と言い切れない自分への苛立ち、そんなところなのかな。
結局レントンは子供で、ホランドのそんな苦しい胸のうちとエウレカに対する思いを理解できていなかったということなんでしょう。でも大丈夫、俺も分かってなかったから。俺もガキだ。というかホランドはエウレカに何を求めているのかな。恋愛感情っていうよりも、信仰とか依存に近いものがある印象。エウレカがダメでダサいボクをきっと救ってくれる、そんな思いがあるんじゃないでしょうか??
3年のブランクがエースパイロットとしての勘も狂わせていたのね。それでも捨て身で敵に向かっていくホランドの姿は、BGMの盛り上がりもあってとっても熱いシーンでした。
ラストのレントン登場のシーン。ここが盛り上がりの最高潮といったところで今回はハッピーエンド、で終わってもよかったんだけどそれだけでは終わらないのがエウレカセブン。深夜1時くらいに放送して、エウレカ25くらいにしたほうがよいのではないか??
追記
○○のパクリ、みたいなことは言いたくないのでその辺はノーコメントで。
追記2
キーワードたどってみたけど、評判最悪なのね、今回。ラストの腕が云々を除けば、結構ロボットアニメしてたと思うんだけどなあ・・・。
鬱展開が続いてストレスたまるのも分かるけど、それは純粋に合う合わないの問題であって、それを作劇論として語るのはどうなのかなあ・・・とか。Zガンダムとか毎回鬱だった気もしますし。でも、悪趣味さと閉塞感に怒ってる人たちの気持ちも確かにわかるなあ・・・とか。
少なくとも、良くも悪くも非常に人を選ぶアニメになってきましたね。今回の話を見るに、このスタッフの力量なら多くの視聴者が望むロボットアニメのカタルシスをエンターテインメントとして提供することは十分可能だと思うのに、あえて間口を狭めるような手法を繰り返すのはなんでなんだろ。うーん。
とりあえず俺は最後までつきあうつもり。
*1:薬物乱用