Mari Iijima Live in Tokyo 2014 "Thank You For Your Music" 行ってきた

こういう話をするのもたぶん最初で最後だろう。


自分が現場デビューしてから1年くらいか。

何を持ってデビューとするかは議論の余地があるけど、個人的な感覚として本格的に在宅から現場へと活動拠点を移してきたのは、昨年末から今年に入る辺りだという自覚があるな。

それからは、好きな声優さんやアイドルちゃんに会える喜びに夢中になっていて過去の自分を振り返るということは全く頭になかった。現在進行形のアイドルちゃんは文句なしにキラキラしてて、それ以外のことを考える必要なんて何もなかった。それよりも今は覚えなきゃいけない顔と名前、曲とコールのことで頭がいっぱいだったし。

でまあ、いつものようにイベンターノートの新着イベントを眺めていたら、ふと目に入った懐かしい名前。

あー、考えてみれば、イベントを追ってりゃいつかは辿り着いてもおかしくなかったんだ。何で今まで想像もしてなかったんだろ。

そっか、でも、毎年日本でライブやってたんだな・・・。まだまだ供養しなきゃいけない思いはあるけど、いきなり一番でかいの来ちゃったな。

その日は行きたいイベント他にもたくさんあったし、来年以降に心の準備ができてから・・・っていう思いもあったけど、ここで日和ったら来年以降はもう行かないかもしれないし、そもそもいつまで日本でライブができるか分からない年齢でもあるしなあ・・・。

そうやって日和ってるうちに、去年みたくマクロスのイベントとかに出ちゃうかもしれない。星間飛行とかライオンとか歌ってるステージで共演するとか地獄でしかない。まぁもちろんある程度の満足はするのだろうけど、だとしてもそれはマクロスのイベントが楽しかったという感想であって真理さんへの思いに対する供養になるかと考えると違和感がある。

じゃあもう行っちゃおう。せっかくのチャンスだし。

わりとブログやtwitterで趣味をだだ漏れにしている自分だけど、この件に関しては覚えてる限り明確にファンだと言及したのは一度しかない。あれはまぁ特別な日だったし、特別な思いを書く必要があったからなあ・・・。

かといって、特に何かトラウマがあった、というわけでもないはずなんだが、あるいはあったけど忘れてるだけなのか、どちらにしても言及しない理由はこれと言って無いといえば無い。

たぶん自分の中でこの件に対してはものすごく潔癖なんだと思う。だから言及したくないし、されたくないし、検索もしない。ただ現在と切り離された当時の思い出としてあるだけ。だからこれはファン活動というより、当時の自分の思いに対する供養なんだな。

まあ、インターネットで調べるとろくなエピソートが出てこないから検索する気がない、ということも否定できない。笑。本人も炎上気質だしなあ・・・。別に本人の人格がどうだろうと好きな歌が嫌いになることはないけど、聞く必要のない嫌な話は見ないにこしたことはない。

手元のアルバム・・・実物は実家においてあるのでMP3のリストを見ると・・・実際はMP3というかMDだったりカセットテープだったりするモノもあるので厳密に全てがMP3になっているわけでは無いが・・・まあとにかく、Right Nowで止まっているから2001年以来か。別に嫌いになったわけじゃなく、単にCDが一般流通しなくなって気軽に買えなくなったからなのかなあ。

今ならCD屋ってイベントスペースのことでしょ?みたいな感覚だし、ネットでポンポンCD買えちゃうから、当時の感覚はもう覚えてないけど、結構タワレコとか通ってた子だったからCD屋に置いてなきゃまあいいか、みたいな温度感だったのかもしれない。自分の中でのピークは80年代後半〜90年代前半、作風が変わる転換期の前後5年くらいだと思っているし。

それにしても、当時通ってたタワレコ渋谷店で、今は若いアイドルちゃんのリリースイベントに行って握手してるなんて15年前の俺は想像もしなかったろうなあ・・・。

昼公演

さすがに2001年で時間が止まってると半分くらい知らない曲だった。それでも知ってる曲が出てくると嬉しい。特にセシールの雨傘、パリからのエアメール、いつものパーティー、I Love Youは言えない、あたりの古い曲はなー。あえてのノー予習、いや復習なのかな、手持ちの曲を聞き返すことはしなかったんたけど、10年以上聞いてなくたって昔好きで聴き込んだ歌というのは一瞬で思い出せるものなんだな。

でも、ゆかりんツイッターで言ってた記憶があるけど、やっぱり歌う側としては新しめの曲をやりたいんだろうね。ファンとしては古い歌の方が盛り上がるんだけど。決して新しい曲が悪いという意味ではなく、やっぱり昔から好きな曲というのは思い入れが違うからなー。

一番驚いたのが、マクロスの歌、しかも愛・おぼえていますか、さらに原曲オケで歌ってくれたこと。本人もマクロスのイベントとか特別な時しか歌ったことが無いと言ってたし、本人名義のコンサートでミンメイの歌なんて絶対歌わない人だったのに。この辺は調べたらキリがないってくらいファンには有名な話だよね。

昨今はミンメイとの関係も軟化してきて来たという話も聞いていたけど、まさかなあ。本当に驚いたなあ。天使の絵の具くらいは運が良ければ聞けるかな?位の期待感だったからなあ。

当時から30年、ピークをだいぶ過ぎた今になってようやくコンサートに行くことができたのだけど、ここまで年月が過ぎたからこそ体験できることもあるんだな。逆に全盛期に見ていたら絶対に聞けなかっただろうし。今年はマクロスのカバーアルバムのプロモーションも兼ねてだと思うから、さすがに来年はやらないだろうし、やはり今日来てよかったのだ。まさかこんな経験ができるとはなあ・・・。ほんとに1ミリも期待してなかったので。ご本人を生で見て歌が聞けて、何曲か知ってる曲があればそれだけで満足だったんだ。

本人に対してもだけど、愛おぼに対しては相当に潔癖だったから、原曲オケで歌ってくれたのは本当に嬉しい。生演奏じゃなくても原曲であることに意味がある。昔の歌は大抵キー下げて歌ってたし、キー下げて弾き語りで・・・という感じになる可能性も十分あって、それはそれで多分満足しただろうけど。それにしても今日のは文句の付けようがない。

夜公演

ちょっとセトリ変わるよ!という話で、ちょっと変わってた。

  • セシールの雨傘 → 1グラムの幸福
  • 私の彼はパイロット、0-G Love → 小白龍、SUNSET BEACH

くらいだったかな?

リハの時間がなさそうなこともあってか、昼は公開ゲネプロに近い感じだったな。グダグダ、というかフワフワした感じ。アットホームで悪くないけどね。歌詞もちょいちょい間違えていたし。俺の記憶が間違ってたかな?って思ったけど、夜には直っていたので、案外歌詞まで覚えてるもんだなーって思った。歌詞だけでなく、夜はもう少しトークもちゃんとしていて、コンサートって感じが強かった。アンコールで客を立たせたりとか。

ということもあってか、夜の部は色々と印象深い話が聞けてよかった。

最近は弾き語りが主体のライブが多いとか、コンベンションでやると顔はモニター越しだし音響もよくない環境で歌うことが多いので白寿ホールのライブは心地よい、という話はなるほどと言う感じ。確かに生バンドの魅力もあるだろうけど、今の自分にはもっと純度の高いものがありがたい。

あとはミンメイとの和解エピソード。2006年に英語版マクロスの吹き替えやった時、部屋の隅でうずくまってるミンメイが(心の中に)見えて、彼女をそうさせてしまったのは自分なんだ・・・って思ったという話はグッと来るものがあった。そこからの愛・おぼえていますかは反則だろ・・・。昼の部では我慢してたけど耐えきれず泣いてしまった。真理さんと0ズレだったし絶対俺がボロ泣きしてるの見えてるって思うと恥ずかしくて顔が上げられなかった・・・。

何だろうな。元は同じはずだったマクロスが好きな思いと真理さんが好きな思い、それはいつの日からか区別しなきゃいけない思いになってしまった。昨今の関係改善はもちろん知ってはいたけど、こうして本人が自分自身のコンサートで思いを語って歌うのを聞くと、ああ、俺は両方一緒に好きでよかったんだ・・・って気持ちになったのかもしれない。

今日こうして聞けたのは色々な土台があったことに加えて、ちょうどカバーCDが出るタイミングだったと言う特別な年だったからだろうし、本当に来れてよかった。あれから30年経った今だからこそ聞ける歌もあるのだな・・・。

愛おぼは自分の中では特別中の特別で、こういう思いがあったからこそ他の人にアニソンカバーとかでホイホイ歌われるのが許せなかったんだよね。長らくゆいかおりに良い感情を持っていなかったのもこれが原因だし。本人たちに全く罪はないのだけど。それもようやく今日で救われたかなーという感じ。

そんな感じで、色々とこじらせてきた人生の中で多分一番長い間くすぶらせていた思いがようやく供養できた気がする。それも今考えうるベストな形で。当時の俺もきっと喜んでくれると思う。

来年はどうしようかなあ。行くならもう少し10年間のギャップを埋める作業をしなきゃな。

ちょっと調べると2013年のセトリが見つかった。シグナルとかMr. Groovyとかやったのか、熱い。(自分の中で)新しめの曲だとI Burned That Bridgeあたりまでだなぁ。まあ、聞きたい曲たくさんあるよね・・・そりゃあね・・・。

追記2

ふと気になって調べてみたけど、ゆいかおりがカバーしたという事実が見つからないぞ・・・。あれ、アニソンカバーアルバム出してなかったっけ?そんな事実も見つからないので、記憶が間違っていたのかもしれない。だとしたら本当に申し訳ない言いがかりだな。