プリティーリズム オーロラドリーム 総感

まずはお疲れ様でした。何だかんだ言っても、振り返ってみれば、この1年楽しかったです。

あいら・りずむ・みおんの友情と、ジャンプシーンのケレン味溢れる演出。プリズムジャンプは心の飛躍。3人の気持ちがジャンプを盛り上げカタルシスとなる。それだけで十分楽しかったと言っていいのかもしれません。

特にりずむちゃんについては尋常じゃなく入れ込んでしまったなあ。だからこそ49話で全ての因縁に、あいらではなくりずむ自身が決着を付けたことがすごく嬉しかった。これほど思いを込めて感想を書いたのも久しぶりでしたね。

プリティーリズム オーロラドリーム りずむがオーロラライジングの先に見たもの - エネルギー吸収と発散

ただ、そうすると結局、本作品の問題点は全てあいらに押し付けられてしまうわけで。最後の最後まで何考えてるか分からない、行き当たりばったりで性格が決まってるような、キャラクターを持て余したような、そんな扱いになってしまってかわいそう。一事が万事ではありませんが、初回2話で感じた話作りの適当さは変わらなかったなあ。

作品が好きだからこそ、整合性の取れないキャラクター作りにスタッフの愛のなさを感じてしまったりして、腹が立つことも多かったな・・・。すごく感動して泣きそうになるか、適当な話に怒り心頭になるか、これほど視聴後の感情が両極端な作品も珍しい。

各話完結で盛り上がればいい、じゃなくて、シリーズ全体としてキャラクターがどうあるべきかを考えてストーリーを構成してくれていたら、もっと素晴らしい作品になっていたかもしれないのに。そういう意味では勿体ない作品ではありました。

でもまあ、キャラデザはかわいくて、スケートシーンの演出も楽しくて、3人の友情も純度高く、歌もよかった。きっとトータルでは楽しかった。何だかんだ言って、この作品に出会えてよかったですよ。プリティーリズムを見て一喜一憂、というか、怒ったり泣いたりした一年は大切な時間でした。