大正野球娘。 第06話「球は広野を飛び回る」
強豪・朝香中との戦いに敗れた櫻花会が次の対戦相手に選んだのは、小学生チームだった!
こういう落とし方というか、バランス感覚は好きだなあ。何より、小学生との戦いがギャグとしてではなく、ちゃんと本編のテーマと繋がってるのが素晴らしい。
「子供だからって相手にならないなんて、手紙で断ってきた人と、どこが違うの?」
「子供だから」って相手にしないことは、「女だから」って相手にしないことと同じ。そしてこの台詞は、他のだれでもない小梅が言わなきゃダメなんだよね。4話の伏線がちゃんと生きてるのがよかったです。
小梅と晶子さんが夫婦に・・・!という話。「また百合か・・・」と若干食傷気味になりかけたのですが、そういうことじゃなかった。安易な百合萌えを見せることもできたはずなのに、敢えてそういう方には話を進めない。「お父さんと一緒になって、その後を一生懸命ついて行っただけ」と小梅のお母さんが言うように、この時代の嫁は夫の「後をついて行く」ことしかできなかった。であれば、同性同士のイーブンな夫婦関係は、もしかしたら新しい夫婦の形の象徴なのかもしれません。キャッチャーはピッチャーにただ従うというだけでなく、むしろキャッチャーがピッチャーをリードしていく。それによって、一方的な関係からより強固な関係を築くことができる。
乃枝のアドバイス通りにしたら大勝利!とは行かなくて、他のメンバーと小梅&晶子の話を分けているのも丁寧な構成でした。
・・・って、なんかもうベタ褒めですな。心の芯が揺さぶられるような感動はないんだけど、作品の作りがすごく丁寧で、手間暇と愛情をかけてしっかり作られてる感が心地いいんだよなー。
- CMの鵺がかわいすぎる・・・。
- 巴は小梅さんが好きなのか?イマイチ掴めない子だよね。
- いい資料が見当たらないけど、「ああ愉快なり」は大正時代の早稲田の応援歌らしい。知らねえ・・・。今でも早慶戦で歌ってることもあるらしいが、どうなんでしょ。