true tears 第01話「私…涙、あげちゃったから」

「あなたに不幸が訪れますように」

うーん・・・なんだろう、この、「高校生脚本コンクール・金賞受賞作品!」みたいな青臭さは。ポエミーなモノローグ、声に出して喋ることを想定していないかのような台詞回し、そして主題が曖昧なお話。キャラクターが一言喋るたびに、何とも言えない恥ずかしさが込み上げてきます。「涙、あげちゃったから」とか恥ずかしいよ!俺でもこんなポエミーな台詞考えつかないよ!
不思議ちゃんの石動乃絵。「天空の食事」とか鶏を威嚇したりとか、鍵ヒロインもビックリの電波ぶりにかなり引き気味だったのですが、見ているうちに乃絵が段々かわいく見えてくるのがふしぎ。ティッシュで作った鶏に無邪気に喜んだり、狸に襲われた(?)らいごうまる*1を心配していたり、浮世離れしているように見えて喜怒哀楽がキレイに見えているのがよかったのかな。高垣彩陽の声も、最初ヘンかなと思っていたけど慣れてくるといい感じ。あの声質でどことなく初々しい感じが出てるのはすごいな。
湯浅比呂美さん。学校で見せる明るさと、家で見せる暗い影が気になります。風呂を覗かれても「ごめんなさい」としか言えないほどに、眞一郎の家に引け目を感じているようで。眞一郎の母親とうまく言ってない風なのも、その辺の事情が関係しているのでしょうか。普通「クラス一の美少女が家に住むことになってドキドキ!」という展開になるはずなのに、敢えてアニメのお約束を無視して*2リアル路線に走ることの意図するところは一体・・・?
そんなわけで、何か意外と楽しかった!作画は綺麗だし、話の進め方もヒロイン2人*3の特徴を過不足なく紹介していて、ちゃんと感情移入させてくれました。もう少し、この子たちの行方を見ていきたいと思います。

  • OPはいいなあ・・・。いい曲だよ。
  • 「その笑顔が、気になっていたから。・・・気になっていたから」ねえ何で2回言うの?何で何で?
  • 「地べた」ってひどい(笑)
  • 「眞一郎の靴の底にもアブラムシ〜」の歌で靴を気にしてる眞一郎、芸が細かい*4。笑っちゃった。

*1:漢字どう書くんだろう

*2:風呂でのリアクションから、意図的にやっていることは明らかでしょう

*3:3人なのかな?

*4:そもそも、普通こういう歌はアドリブだと思う