true tears 第11話「あなたが好きなのは私じゃない」

乃絵が消えた日。
乃絵と付き合ってるときは比呂美のことを考えて、比呂美と付き合ってるときは乃絵のことを考えるのか。男とは得てしてそういうものなのかもしれないが・・・乃絵のことを思うとな、やっぱり許すわけにはいかないよな。
「雷轟丸とじべたの物語」が眞一郎自身のメタファーであるのなら、飛ぼうとして飛べずに「その他大勢」の一員となってしまった雷轟丸は眞一郎自身。全てを捨てて比呂美を選んだはずなのに、そんな自分の決断を後悔してるの?

「この地上には、苦しいことが、辛いことが、たくさんあるわ」
「飛びたい。・・・全てから逃れて、自由に羽ばたきたい」
「そう願った方がきっと楽なのよ、じべた」

空を飛ぶことが逃避であるのなら、乃絵は何から逃れようとしていたのか。この地上に生きるには、苦しいことや辛いことが多すぎるから、だから涙を捨てたのだろうか。空へ飛び立つ翼を持たない乃絵は、せめて涙だけでも空へ逃がそうとしたのだろうか。でも、それじゃあどうして、捨てたはずの涙を再び求めようとしたのか。苦しさや辛さに立ち向かう決心をしたのではないのか。ただ、一人で戦うのは不安だったから、一緒に戦って支えてくれる誰かが必要だったのか・・・。

「しんいちろーの、心の底に、湯浅比呂美」

アブラムシの歌が、こんなことになろうとは・・・。どうするんだよ、眞一郎。乃絵に会って、本を見せて、その後お前はどうするんだ。

  • 比呂美さん、眼鏡っ子だったのか!
  • まさか絵本の結末がこんなことになるとは・・・。