true tears 第10話「全部ちゃんとするから」

眞一郎が自分の思いを吐き出す。
「あなたが飛ぶとこは、ここじゃない」という乃絵の台詞や、飛ぼうと思って飛ばない雷轟丸のメタファーを考えると、比呂美への告白を持って「飛んだ」と言ってもいいのでしょうが・・・俺はそんなんじゃ納得しないぞ。悔しいけど、乃絵をお前が救わないで誰が救うんだよ。そりゃあ、比呂美が流してきた沢山の涙を拭うことも大切だよ。手を伸ばせばそこにあるはずの頬の感触を、どうして早く確かめなかったんだという気持ちもあるよ。ただ・・・そんな涙を流すことすらできず、涙を求め、天空に思いを馳せる少女を永遠に地上に縛り付けておいていいのか?「ちゃんとする」と言うのであれば、最後まで責任を持って乃絵に関わって欲しい。
さて、乃絵さんですが。比呂美とは対照的に切な過ぎる展開に。

「呪いなんて、あるわけないわ」
「そんなものがあったら、私が・・・」

好きにならなければ失わずに済んだ。泣くことさえ出来ない少女の悲しみは、一体どこへ行けばいいのか。あの乃絵が、こんな表情をするようになるとは・・・1話の時点で誰が想像できようか。

「さよなら」

「またね」ではなく「さよなら」。乃絵はこの後どうするつもりなのかは次回を見ないとだけど、眞一郎が自分のために踊ってくれる踊りを最後の思い出にして、きっと姿を消すつもりなのでしょう。でも、せめて雷轟丸が飛ぶところだけは、見ていて欲しい。そうじゃなかったら悲しすぎるから・・・。