最近の話、拗らせたオタクが病んだ末に22/7に辿り着くまで
昨日の続き。
最近の話、あるいは拗らせたオタクの近況 - エネルギー吸収と発散
特に荻野由佳ちゃんの話がしたかったという訳じゃないんだけど、コンテキストからほぐしていくと結果的に荻野由佳論・序論みたいな感じになってしまった。
それはそうと。
今年の色々で「アイドルに青春の全てを捧げる」ということ、そして「性格がいい」というような目に見えない不確かなものを拠り所にすることの危うさについて改めて考えさせられたのだった。
さて、わーすたの新曲である。
今まで焼き肉がどうのタピオカがどうのと割としょうもない歌詞の歌が多かったわーすたにしては異色な重い歌詞。
まず思い浮かんだのが「世界はどこまで青空なのか」の世界観だった。
前回のエントリーを読んでくださった各位は、歌詞の意味を知ったとき僕がどんな顔をしたか想像できることでしょう。笑
それに加えて10/8のフリーライブ。
【拡散!拡散!】
— わーすたスタッフ (@tws_staff) 2019年7月12日
🆓フリーライブ決定!🆓
2019年10月8日(火)
代々木公園野外ステージにて
「わーすた✖️NEKONOTEBAND FREE LIVE~ゆうめいに、にゃる!!!!! ~」開催決定!!!!!#わーすた1008 を付けてSNSで拡散お願いします!
※時間などの詳細は8月12日に発表します🎸#わーすた #wasuta #わーすた1008 pic.twitter.com/kffg67FLc1
しれっと公式で発表があって、当時は自分も含めて「へぇそうなんだ」くらいのテンションでしかなかった気がする。クラウドファンディングも絡んでるんだなーくらい。
それが1ヶ月くらい前になってからメンバーがやけに必死に宣伝するようになった。
普段の単独ライブでは考えられない、ちょっと異様なまでのテンションで「これは絶対何かあるんだろうな」と思っていたけど、何なのかは結局わからなかった。
#わーすた1008
— 廣川 奈々聖( 11/4〜わーすた東名阪福ツアー! ) (@tws_nanase) 2019年9月29日
代々木公園野外フリーライブまで
【あと 9日 】!🎪🎸🙌🎶
私たちの本気がここに。
この日に。詰まっています
今、このタイミングで生バンドに挑戦する意味。熱意。がむしゃらにステージに立つわーすたの5人をこの日は無理してでも観に来てほしい。
あなたを待ってます! pic.twitter.com/UOQPiUPQ20
わーすた 公式ブログ - 1033♩廣川奈々聖【 今の気持ち。 】 - Powered by LINE
こんなの読んだら「え、集客悪かったら解散でもするの?」って思ってしまうのも仕方ないと思う。それほど傍から見ていて異常なほどの必死さだった。
「わーすた解散」という怪情報が流れてしまう 「定期的にツイッター上で解散させられるらしいユニット、わーすた」「わーすた解散がフェイクニュースでまじでまじでまじで良かった」https://t.co/9z16ot7xUy
— チカカラ&地下アイドルまとめブログ fire (@tikaidolmatome) 2019年10月8日
もちろん「詳しい事情は分からないけど、推しがあれだけ頑張っているんだから自分も協力しなくては!」という気持ちは自分にだってある。
ただ、同時に「理由も分からないものに全面的な協力はできない」という気持ちも同じくらい生まれてしまう。
メンバーは「必死だなって言われるけど、今ここで必死にならなかったら何をやってもダメ」とか「必死になって何が悪いんだ」とか言うけど、それって理由になってないよね。。
要するに「目に見えないものは推せない」の亜種である。絶望的にタイミングが悪い。
それでもオタクはみんな優しくて、自主的にビラを配ったり拡散活動に性を出したり、それに対してメンバーは「みんなの優しさが嬉しい、ありがとう涙」などとコメントをする。
みんな優しいね。俺はクソなオタクだよね。
必死なこと自体は恥ずかしい事でも何でもないけど目的意識が共有されていない状態で必死さを見せられても困惑する部分はある。「何か知らんが推しが必死だから応援しよう」という気持ちはもちろんあるけど、それに全てを預けられるほど俺は強いオタクではない
— ザ・コバヤシ (@kkobayashi) 2019年10月6日
やっぱり俺は良いオタクではないんだろうな。推しよりも自分が大切なエゴイストだ。
— ザ・コバヤシ (@kkobayashi) 2019年10月6日
病んでるなー。笑
義務感でライブに行くのは大嫌いだし明日は高円寺に行きたい気持ちが大きいのだけどさすがに明日は行かねばならんだろうな。サステナビリティを高めるためには避けられない強制イベントというものはあるのだ。
— ザ・コバヤシ (@kkobayashi) 2019年10月7日
結局10/8は100%義務感だけでライブに行き、それからしばらく距離を置こうと考えていた。
今までもわーすたからしばらく離れていた時期はあったけど、それはもっと単純な「曲が微妙」とか「レギュが高い」とか表面的な理由で、数ヶ月の冷却期間をおいて戻ることができた。
今回はもっと根本的な方向性の違いというか、メンバーの考えていることが全くわからない、共感もできない状態でこれ以上ファンを続けることは無理だと思った。
フリーライブのとき隣りにいた「いぬねことプリパラの曲しか分からんwww」などと言っていた声優流れっぽい大学生グループの方がクソオタクの自分よりよっぽど楽しそうで、俺は何をやっているんだという気持ちになったことも大きかった。
「青春の全てをアイドルに捧げる」という新曲の方向性、根本的な動機が伏せられたままのフリーライブ、全てが自分にとって最悪のタイミングであった。
さて。
拗らせたオタクもテレビくらいは見るので、いつものように22/7計算中をボンヤリ眺めていた。
そこで新曲「何もしてあげられない」のCMが流れてて、好きな感じの曲だしフルで聞いてみようかなと思ってYoutubeでMVを見てみた。
今さらながらフルで聞いてみたらグッサリ刺さった。
これもある意味オタクの歌なんだよなあ・・・今の自分に刺さりすぎる
— ザ・コバヤシ (@kkobayashi) 2019年10月11日
俺が生まれて来た理由 それはお前に出会うため だけどたった一つの願いさえ叶わなかった
— ザ・コバヤシ (@kkobayashi) 2019年10月11日
僕が生きてるその意味を ずっと考えてみたけど
ただ一つ願ってた君のことさえ守れなかった
「俺が生まれてきた理由 それはお前に出会うため」とオタクは言うけど、結局オタクは無力な存在にすぎない。ほんとにそうだなー。
何もしてあげられないから何なの、というところが全く書かれてなくて完全に投げっぱなしの歌詞。それが逆に今の自分に刺さりすぎた。
一方でメンバーは曲の解釈に困っていたらしい。それはそう。
22/7、初の11人表題曲「何もしてあげられない」リリースインタビュー – リスアニ!WEB – アニメ・アニメ音楽のポータルサイト
カップリングの「君はMoon」もオタクとアイドルとの距離感が絶妙で本当に素晴らしいからぜひ聞いて欲しい。むしろ自分はこっちの方が好きかも。
22/7、計算中は毎週見ていたけど曲をちゃんと聞いたことはなかったなー。
バーチャルアイドルという設定だからなのか、「君の名は希望」的な「透明な存在の僕」をモチーフにした曲が多くて、全体的に初期の乃木坂と「二人セゾン」の瞬間の欅坂を合わせたような雰囲気。
ちゃんと聞くと名曲がメチャクチャ多いなあ。特に3rd(理解者)と4th(何もしてあげられない)はカップリングも全部良い。よくAKBとか乃木坂に取られなかったもんだ・・・。
中には「毎日通学バスで会う名前も知らないあの子、一緒に登下校してると付き合ってるみたい」とか康らしいクッソキモい曲もあるんですが(笑)
まあ、22/7は病んだオタクに刺さる曲がメチャクチャ多いのでみんな聞いてみるといいよ!
追記
ところで、わーすたの件に関しては救いのある後日談があって、
動画にも出てきますが
— 廣川 奈々聖( 11/4〜わーすた東名阪福ツアー! ) (@tws_nanase) 2019年10月10日
実は、今回の集客が1500人に満たなければ
来年2020.3.28の
渋谷公会堂でのワンマンは開催しないと、そう告げられていました。
最高のプレゼントをくれた皆さんに
スーパーありがとう!😢💐 #わーすたhttps://t.co/DlnYEpAwYo
そういう類の理由だろうとは思っていたけど、こうしてちゃんと公開してくれてよかった。
「必死になっていたのは集客のためだけじゃなくて、わーすたはここで変わらなきゃいけないと思ったから」みたいなことを言うんだけど、それは確かにそうなんだろうけど、それだって根本的には渋谷公会堂のライブの可否がかかってたことがきっかけでしょ。
それならそうと事前に言ってくれたらこちらも同じ気持ちで応援できたのに。伏せる意味あった?
ま、終わったことをとやかく言っても仕方ない。経緯はともあれ、一番重要なパズルのピースが見つかったのはよかった。