最近の話、あるいは拗らせたオタクの近況

本当は「サステナブルなオタ活とは」みたいな感じのブログを書こうとずっと思っていたのだけど、考えてるうちに別に面白い話じゃないなという気持ちになってきたので最近の話をする。

「最近の話」と称して定期的に日記のようなものを付けていくのも記録としては良いんじゃないかな。長いツイッターだと思えば書くハードルも下がって更新頻度も増えようというものだ。


どこから話を始めようか・・・と思った時にちょうど岡田奈々ちゃんのツイートを思い出しただけで、特にこの発言に関してことさら異を唱えたいという訳ではない。そもそも箱の事情も奈々ちゃんの思いも知らない俺が口を挟む話ではない。

綺麗事かもしれませんが、私は普通の高校生のような、
部活や友情、恋愛は出来ないかもしれません。
でも、その青春時代を犠牲にできるくらい没頭できるものがあるんです。

それが、HKT48と、夢を叶えることです。

AKB48タイムズ(AKB48まとめ) : 【HKT48】宮脇咲良の長文が熱い - livedoor Blog(ブログ)

この手の話で個人的に印象的なのは、さくらのぐぐたすの文章。

まあそうなんだよな・・・というか、そうであって欲しいというオタクの願望込みでの「綺麗事」ではある。

アイドルと言う職業を選んだ時点で、普通の女の子には絶対に経験できないキラキラと引き換えに、普通の女の子なら普通に経験する全てを失ってしまう。その自覚がないアイドルが多すぎる・・・と言うのはさすがに残酷すぎるとは思う。ただ、その自覚のあるアイドルは強い。その覚悟ができるという時点で常軌を逸しているとも言える。

アイドルを信じるということ、あるいは信じないということ - エネルギー吸収と発散

自分も前に似たような話をした記憶がある。

当時もそこまで「アイドルたるもの青春の全てを犠牲にして励むべし」までは思っていなかったけど、それでもこういうアイドルの理想形に部分的にしろコミットする姿、あるいは理想形に近づこうと努力する姿に惹かれるというのは事実としてある。

アイドルにしろオタクにしろ、それはあくまでも理想形でありidealなものだという暗黙の了解があって、だからこそ揺らぎとしての不完全さがひとつの魅力になることもある。

この理想を愚直に信じ続けて自分の全てを預けてしまったらどうなるのか?それが荻野由佳ちゃんだと思っている。


「全てを捨ててアイドルになる」というの、まぁその通りだと思うけど、それはあくまでも概念としてのアイドルであって実際の運用としては揺らぎのあるものだと思う。

それをあそこまで決死の覚悟のように言わせてしまうの、オタクの罪深さを感じてしまうな・・・。

あれはあくまで戯画的なイメージであって、もう少し肩の力を抜いてもいいよ、と思うのだけど・・・あの子はそれをまるっと信じて実行してしまう子なんだよなあ。

それが強さでもあるし、脆さでもあると思う。なんだかんだやっぱり心配だな。

絵的には、うーむ良い意味で際立ってるな。荻野由佳ちゃんのビジュアルの美しさと異質さが美しい映像になって出てくるの、すごい。

「出陣」のMVもよかったけど、あれはソフトな感じで荻野由佳ちゃんのJKらしさ、無邪気さとほんの少しの覚悟みたいな映像だったからね。。

こっちは自分が初めて公演で荻野由佳ちゃんを見た時の何とも言えない違和感、異質さがそのまま映像化されてるようで、こんなアイドル然としてない子がアイドルを・・・というギャップがまた道のりの困難さと覚悟の大きさを暗示している、なんてことは多分ないのだけど、不思議なストーリーの強さを生み出してる気がする。

これは当時の感想だけど、今MVを見てもメッセージ性が強すぎるよなあ・・・。

もちろん2017年当時は今の状況なんて想像もしてなかったわけで。2019年10月現在に見返しても「お前のあの台詞は何だったんだよw」ではなく「アレ本気で言ってたんだ・・・」と思ってしまうところが本当にすごいし、怖さすら感じる。

総選挙で95位になっても4位になっても、もしかしたら日本で一番嫌われているアイドルになってしまったかもしれない現在でさえも、あの子は何も変わってない。公演も握手会も他の仕事も全く手抜きがないし、そのモチベーションがどこから来ているのか本当に不思議だ・・・。

インスタのストーリーだったかな、「今のゆかちゃんを動かすモチベは何なの」みたいな質問があって「皆さんのおかげで夢だったアイドルができているのでモチベがどうこう言うことがおかしい、一生懸命やるのは当たり前」といった回答(うろ覚えだけど)をしていたことがあった。理由になってない気もしたけど、ある意味すごく納得できる回答だった。

ただ外から見た印象としては「苦労人で努力家で仲間思いのいい子」というパプリックイメージから「犯罪者の肩を持って仲間の気持ちに寄り添わないひどい子」に一気に変わってしまって、その落差の分人気への影響が大きかったんだと思う。

作り上げられたパブリックイメージに勝手に乗っておいて、今度はインターネットで広まった悪評に乗って評価を下げて、ってお前ら自分の目と頭で判断できないの?と思ったりもするけど、まぁ推してもいないアイドルの印象なんてそんなものなのかもしれない。

ただ「性格が良い」みたいな目に見えない不確かなものを拠り所にすることの危うさについて考えさせられる出来事ではあった。

自分はそもそもビジュアルから好きになったし、性格というかあの子の個性の部分に関しては全く合わなくてコミットしてないという事もあったので、幸いにしてこの事件そのものによって印象が変わることはなかった。先ほど言った通りパフォーマンスや握手対応は本当に変わらず良かったので・・・。

「世界中の全てが君の敵になっても僕は君の味方でいるよ」という台詞、人生で一度は言ってみたい台詞Top10に入ると思うんだけど、まさか本当に言う機会があるなんて思わないよね。

実際そういう立場になってみると、ヒロイックな快感よりも推しが世界中から嫌われているというショックが大きくて、あまりエモさはなかった。笑


書き出すと予想以上に長くなってしまった。ブログはツイッターと違って無限に書けて良いのだけどまとまりが悪い。のでもう少し続く。