たまゆら〜hitotose〜 総感

あらかじめ、真面目な視聴者ではなかったことをお断りしておきます。

竹原を舞台にした女の子たちの物語。いや、物語というにはあまりに起伏のない、淡々とした日々の記録。そんな日常に奇跡の煌きを見出す・・・というわけでもなく、本当にただの日常だったなあ。

竹原の風景、色を抑えたキャラデザ、丁寧な作画、声優の演技。個々の要素は決して悪くない、むしろ質の高いものだと思います。しかし一番強く感じたのは、それぞれの要素が今ひとつ噛み合ってないミスマッチさ。

おそらく「ナチュラルさ」を指向してると思われる作画にしてはキャラクターが装飾過剰だし。口笛で会話するとか、「なので」とか、残り2人も過剰なキャラ付けがされてて、落ち着いた作画とのアンバランス感がすごい。そういうディレクションの影響なのか知らないけど、声優陣も「コテコテの作り声でナチュラル演技をする」という謎のテクニックを要求されてて何だかなあ・・・という。

お話としても、「癒し」を(おそらく)テーマにしてるにしてはあまりにも閉塞感があるというか。彼女たちがあまりにも自己完結していて入り込む余地が無いというか。まあ、上述の理由でイマイチ乗れなかったので、話を見ても「はあそうですか」くらいしか思えなかったというのが大きいのかもしれません。

これは視聴中に他所の感想を見て、楽しむための取っ掛かりを探す必要があったかもなあ。一人で楽しむにはちょっと難しい作品でした。

追記

初回の感想を見返してたのですが、主旨は全く同じなのに、ものすごく言葉を選んでて笑った。初回の感想は大体こんなもんです。