たまゆら〜hitotose〜 第01話「わたしのはじまりの町、なので」

視聴前チェックは[http://d.hatena.ne.jp/kkobayashi/20111029/p1#11:title=こちら]。


沢渡楓ちゃんが、幼なじみの三次ちひろちゃんと別れて横須賀から竹原に引っ越す話。

どうやら楓ちゃんのお父さんは亡くなっているらしく、そのトラウマからカメラや竹原を遠ざけていたけど、時が経つにつれて父親の愛したカメラと竹原を見なおしてみたい、と思うようになった・・・そんな感じですかね?

いきなり竹原から始まるのかと思ってたので、こうやって楓ちゃんのバックグラウンドを丁寧に見せてくれるエピソードは意外でしたよ。こういう構成は、主人公に感情移入しやすくなって好きですね。

それにしても、竹原のご当地アニメっぷりがすごいなー。PAかよ!と思うほど。長いスカートに黒目黒髪という純和風な感じも、アニメ世界においてはノスタルジックな日本を感じさせてくれます。

緩い雰囲気の作品といえばそうなんだけど、どちらかと言うと「緩い」というより「鄙びた」というニュアンスのほうが合ってる気がするなー。

ここまでやるなら声優じゃなくて舞台系や新人の方を使ってアニメっぽさを排除する方向に行ってもよさそうだけど、そうすると単なる地味なアニメになってしまうので、微妙なバランスですな。いわゆる「アニメ声」の出し方のままで、できるだけ装飾を抜いてった感じ。

作品全体としても、リアルな竹原をアニメ用にデフォルメした・・・というより、逆にARIA的なファンタジー世界を、アニメ的なファンタジーっぽさをギリギリ保てるところまで現実に近づけたという雰囲気を感じます。

今後どうなるのか?という展開のドキドキ感はあまり期待できそうにありませんが、何となく見て何となくいい気分になれればいいな、というテンションで見ていこうかと思います。