アマガミSS 総感

正直な話、第一印象はあまり良くない作品でした。最初の森島先輩の話が終わった時は見切ることも視野に入れてたくらいに楽しめず、これはギャグアニメなのか?とすら思っていたような。

そんな状態だったのに、次の薫の話になってみれば別のアニメのように女の子が生き生きと動き出したのにはビックリですよ。淡々と日常を描いているようでいて、着実に育っていく恋心がたまりません。いやもう、薫ちゃんがかわいすぎてもう、キュンキュンしました。

一旦好きになってしまえば、後は転がるようにハマってしまうわけで。続く紗江ちゃん、七咲さんと面白いように好きになり、梨穂子で一段落したと思ったら絢辻さんの破壊力で一気に持っていく!22話の感想は、自分の脳みそというフィルターを通すことすらもどかしく、とにかく思ったことをそのまま書いてしまえ!という感じでした。感想サイトとしてどうなのよって思うところもありますが、こういう感想、自分では結構気に入ってたりします。

4話という話数が絶妙で、女の子の人数でちょうど割り切れると同時に、ストーリー上でも綺麗に起承転結がまとまっていたのが印象的。もちろん、たった4話でヒロインを描き切るのは時間的にかなり厳しい。特に絢辻さんは、色々伏線らしき設定が出ていながら結論が出ないまま終わってしまったし。ただ、このヒロインはここを見せるというアピールポイントが明確で、短い時間の中でもきっちり好きになれる魅力を発揮してくれていたように思えます。だいたいシリーズの2話目くらいでハートをキャッチされていたような・・・。

魅力的なヒロインが沢山出てきましたが、誰が好きかと言われると、うーん難しい。最大瞬間風速でいえば、文句なしに絢辻さんの2話目。あれは反則的にかわいい。黒いのがいいっていうのはちょっと違って、完璧な絢辻さんの隙みたいな部分と、歳相応に無邪気な部分が見えてくるのがいいんですよ。ああもう思い出しただけで悶えるほどにかわいい。

ただ、4話トータルの熱量でいえば、七咲なんだよねー。ちょっと小悪魔っぽくて、それでいて恋する乙女で。寝る前にベッドの中で橘さんのことを考えて笑う七咲ちゃんにはやられました。結婚するなら俺は七咲だね。しないけど。

最初の頃は、ほんとどうなることかと心配してましたが、こちらがノリを掴めてきたのかスタッフが慣れてきたのか、段々と尻上がりに盛り上がってきました。そういう意味では自分の中で大化けした作品でもありますね。まさか出てくるヒロインを片っ端から好きになっていくとは思わなかったよ・・・。アニオタは「俺の嫁」とか言っても1クール終わればすぐ次の女に熱を上げる・・・とはよく言われる話ですが、1クールどころか4話で乗り換えだからね!さすがに罪悪感がないではないよ!でもしょうがないよね!