アマガミSS 第14話「七咲逢編 第二章 トキメキ」

新番組ラッシュの中、継続作品に出会うとホッとしますね。

さて、七咲逢ちゃん・2話目。唐突にカワイイ図書委員の先輩を見に行くところから始まるお話。なんだ、隠しキャラか何かか?と思っていたら、ご覧のとおりの"文学少女"だったという謎のオチ。わざわざ花澤香菜まで引っ張ってきて何をしたかったんだろう・・・?

本編としては、先生に怒られながらマゾ気質を目覚めさせたり、女子水泳部に乗り込んでスク水越しの胸の美しさについて熱弁を振るったり、橘さんが相変わらず変態っぷりを遺憾なく発揮してて笑った。

しかしまあ、妹とその友達の前で胸の話をする橘さんも橘さんだけど、「子供っぽい先輩なら喜んでもらえると思って」などとイナゴマスクのベルトをプレゼントする七咲も七咲だよね・・・。お互い悪気がないのが余計にたちが悪い。でも、ある意味お似合いなのかも・・・。

そんなこんなで、相変わらず七咲ちゃんはかわいい。小悪魔っぽいところがありながら、後輩っぽい素直な一面があったりして。これは好きになっちゃうのも仕方ないな!

好きになっちゃうと言えば、この作品における恋愛の捉え方がちょっと面白いなーとずっと思ってて。ゲームにおける恋愛と言ったら、普通は特定の「イベント」として用意されてるよね。あるイベントを境にして、一気にヒロインの気持ちが自分に傾くカタルシス。言ってしまえば、恋愛の非日常感を強調する楽しみ方だと思うのです。

それに対して本作品は、「ここで恋しましたよ!」という特別なイベントは何も起こらず*1、小さな日常を積み重ねた延長として恋愛が位置づけられてる印象があります。今回ラストの逢ちゃんのモノローグは特に象徴的で、少しずつ静かに逢ちゃんの中で恋心が育っていく感覚がたまりませんね・・・。

さらにもう少しだけ飛躍するならば、恋愛感情の非日常さをSFにまで高めた「涼宮ハルヒ」に代表されるゼロ年代的なモノへのアンチテーゼとも捉えることができるかもしれませんね。

*1:膝裏を舐めるとか、ある意味特別ではありますが