プリズム・アーク 総感

もうね、どうして今まで見続けてたんだろう・・・って思うくらいトンデモないアニメでした。
プリズム・アーク(七 色 の 虹)」のタイトルが指すように、色とりどりに揃えられたキャラクターはとても魅力的。それを生かすだけのキャラデザと声優もキャッチーで、作画もエロさとアクションの面白さを併せ持ってて、それを最大限に生かすことができればすごく面白いアニメになったと思うんだけどなあ・・・。どうして無理に話を追ったりしたんだろう。特にアニメオリジナルキャラクターのブリジットの不遇ぶりはひどすぎる・・・。
せっかくの魅力的なキャラクターが無茶な話に飲まれてしまって、楽しみが薄くなってしまいましたよ。そんな話ですらキャラクターの魅力が伝わってくるんだから、キャラクターを生かす方向で話を動かしたらどうなったんだろう。キャラクターが主体的に話を動かした2話、10-11話の楽しさを思うと残念でなりません。
ただ・・・なんと言うか、このアニメに関しては必ずしもその点を責められない気持ちがあるのもまた事実。ストーリー構成は正直失敗だと思ったし、1話なんてその最たるものだと今でも思ってる。独り善がりなマスターベーションは基本的に好まないんだけど、それでもスタッフの「どうしてもこれがやりたい!」という熱さというか、テンションの高さだけは伝わってきたんだよなあ・・・。なぜかこの作品に対しては「そんなにやりたいならしょうがない」と思わせてしまうほどの勢いみたいなものを感じました。
上に挙げた3つのエピソードの楽しさ、毎回無駄にこだわりを見せた作画、豪華声優、突き抜けすぎのラスト。客観的に見ると大して面白くないアニメだったんだけど、どこか憎めない、愛すべきアニメでもありました。