天地無用! in LOVE2 遙かなる想い

「女神さまっ」の世界に閉じ込められた天地。「in Love」に輪をかけて地味な展開で、ファンタジーもラブコメも戦闘も発生せず、魎呼と阿重霞が消えた天地を半年以上も延々と追いかけるという何とも暗いお話で・・・。
暗い話が嫌いという訳ではないんだけど、天地が元の世界のことを思い出したきっかけも曖昧だし、椿の木を切ったらハルナが消えて解決って何の救いもないじゃない・・・。結局この話は何が言いたかったんだろう、って思ってしまいました。登場人物の努力や思いとは全く関係なく話は進んでいって、得てして現実とはそういうものなんだろうけどさあ・・・アニメの中くらい、頑張った人や強い思いはそれに見合った報いがあってもいいじゃない?
お話はそんな感じですが、バイトしながら日本中を転々とする魎呼&阿重霞の哀愁漂う姿は心打たれるものがありました。なんか友情めいたものまで生まれちゃったりして。久々にケンカしたことにどこか安心する二人を見てると、何でもない日常こそがかけがえのないものだったんだな・・・なんて陳腐な言葉を再認識してみたり。
ハーレムアニメにおける楽園の崩壊、そして「その後」を見せてくれたような、そんな作品でした。