WORKING!! 総感

明るく楽しく、安心して見れる作品。このアニメを見ながら飲む日曜夜の酒のうまいこと・・・!

さてさて。本編の感想としては、実は1話がほぼ全てなんだよね。補足するならば、山田初登場の7話くらい。それほどまでに、声優のキャスティングが大きな意味を持った作品でした。詳しくは前2つの感想に書いてあるので繰り返して言ったりはしませんが、オーディションなしで選んだキャスティングというのは当然ながら制作サイドの強い意思が乗ったキャストなわけで。良くも悪くも期待通りで、キャスティングからアニメとしての演出意図がストレートに見えてくるというのは面白かったです。

お話自体は、原作がそれほど好きじゃないという話をしていた通り、別に面白くもつまらなくもないはずだったんだけど・・・。それをここまで面白く引き上げてくれたのは、やっぱりキャスティングであり安定して質の高い作画であったのかな。ラジオなんかでアフレコが半年前に終わっているという情報が出ていましたが、そこまで安定した制作状況というのはスゴイよなあ。セキレイ2期もアフレコ終わってるんだっけ?アニプレのプロジェクト管理能力はスゴイですね。

キャラクター的には、山田さんや種島先輩などなど魅力的なキャラクターをたくさん出しながら、伊波ちゃんひとりで1クール作りきってしまったパワーは好きですね。実際、それだけの魅力とポテンシャルを持った子だったんだなあ・・・と原作を知っていたはずの自分が改めて気付かされたりもしました。初音ミクちゃんの大ヒットの影響か、表舞台に出ることを控えていたような印象があった藤田咲が、こうして再びアニメで活躍していたのも嬉しかったです。

明るく楽しく、露骨なエロ表現もない陽性のギャグ作品というのは、昨今の日常萌えアニメの流れから考えると新鮮だったかも。見終わったあとに何も残らない作品ではあったけど、それはむしろスタッフの狙い通りだったとさえ思えます。伊波ちゃんのトラウマや山田の事情など、シリアス方面に掘り下げようと思えばいくらでもできたはずなのに、あくまでもギャグ作品としてのスタンスを守り続けてくれました。だからこそ飲みながら見て楽しい!見ていて本当に気持ちのいいアニメでした。