天地無用! in LOVE

一言でいえば「良くも悪くも地味」な作品。

いやーそれにしても、天地なんて何年ぶりでしょう。昔は「天地」みたいな願望充足型のハーレムアニメは大嫌いだったのですが、今見てみると嫌悪感よりも懐かしさが強くて、天地キャラが動いてるのを見るだけで当時が思い出されます。俺は美星&清音のペアが好きで*1 *2、見ながら「相変わらず(?)美星うぜーw」とか「相変わらず清音さんは苦労人だ・・・」とか思ってニヤニヤしてしまいました。

さてお話ですよ。TV版、というかねぎし版天地の設定で、天地の母親が出てきます。過去に戻るというタイムパラドックスモノの形式を取ってはいるのですが、それほどSF的要素にはこだわらずに淡々とエピソードを置いてる感じ。
学園生活を送る魎呼&阿重霞、怪しいクラスメート、亜空間、五色不動。お話を盛り上げる要素は色々あって、それぞれのシーンは楽しかったのですが、やっぱり地味だなーと思ったのは、淡々とエピソードを置いてるだけで背景のドラマ的要素が薄かったからなのかな。
久々に会ったキャラクターたちは特徴がよく出ていたと思うし、ヒロインの阿知花はかわいかったけど、そこからもう一歩踏み込んだドラマが・・・!天地が母親への思いを語るエピソードとか、阿知花自身の内面に踏み込むとか、信幸と阿知花のラブコメを進めるとか、天地を見守る魎呼&阿重霞の掘り下げをするとか・・・。何でもいいんだけど、もう少し踏み込んだ人間ドラマとしての盛り上がりを見てみたかった。当時の人気を考えると、余計な感傷を入れずに敢えて淡々とすることで視聴者が自分の思いを乗せることもできたと思うし、「フィルムの中の世界」というテーマにもマッチしてたと思う。でも、それほど天地に思い入れのない身としてはやっぱり・・・。
そんな不満はありながらも、阿知花はよかったね!最初見たときは大人しめなキャラなのかな?と思っていたけど、信幸の前で見せる無邪気な姿や、禍因*3の前の毅然とした姿、そして息子である天地を見守る姿と色々な表情を見せてくれました。林原めぐみはリナや綾波ばかりが取り上げられがちだけど*4、正統派ヒロインもいいよね。ブルーシードの紅葉とか。阿知花を見るだけでもこの作品の価値はあるかな、と思うくらいのヒロインでした。

*1:ブコメ要素と切り離されてるから(笑)ちなみにOVA版は見たことありません・・・

*2:さらに言うならば、美星に振り回される清音さんが好き(笑)

*3:って書くのか

*4:個人的にはヒミコのイメージですが