あさっての方向。 第08話「あさっての方向」

タイトルをそのままサブタイトルに冠した今回、一体どんな話が・・・?と思ってたけど。

・・・なんというか。

そっか、からだは自分が血の繋がった妹じゃないって知ってたんだ。自分は本当の妹じゃない、でもたった一人の家族として愛して欲しいという気持ち。そしてそれと矛盾した、自分が尋の負担になっているから早く開放してあげたいという気持ち。ずっとそんな矛盾を抱えたまま生きてきたんだなあ。

「尋兄は、私のためにいろんなものを犠牲にしている。とても大切な何かを」という漠然とした不安、そしてその不安の真相は、自分のために犠牲にしてきたのが大切な椒子さんだったという事実。からだの性格を考えたら、もう尋のそばにはいられないよね・・・。そもそもの願い石からそうなんだけど、相手の気持ちを思えば思うほど逆に相手を不幸にしてしまう。美しい願いが必ずしも幸せを導くとは限らないという皮肉。

それでも、俺は人を思うことが不幸だなんて思いたくない。届かないからだの想いが、いつか尋に届くことを祈るばかりです。

それにしても、今まで各地の感想で尋がダメ男だって言われててもそれほど気にしてなかったけど、さすがに今回のからだを見てしまうと他人事のようにはしていられない。そもそもお前がちゃんとしないから、からだちゃんも椒子さんも傷つけるんだろうが。優柔不断が優しさだって思ってる?相手のことも考えず一方的に「からだのため」なんて言って、「血の繋がらない妹のために尽くす俺優しい男」とでも思ってるのか?そんな姿を見てからだが喜ぶなんて本気で思ってるのか?

結局尋は自分が悪者になりたくないだけなんだよね。流されやすいギャルアニメ男を女性視点で見たらこれほどムカツクとは思わなかった。今回だってさ、からだが家出したのは椒子さんのせいと言わんばかりの「まだ持ってたのか、こんなもの」。持ってたから何だよ!写真がなければからだが家出することもなかった・・・ってそういうことか?

まだ言い足りないけどこの辺にしておきます。久々に感情的な感想書いてしまったよ。

ちなみに今回一番泣けたのは、からだの回想シーンよりも次の日の「ごめんなさい」のシーン。全てを知った後だからこそ、からだの別れの台詞が言葉以上に胸に響くのでした。

  • ナンパに失敗したからって追っかけまわす男なんていない・・・「俺たちから逃げきれると思ってるのか!」って。
  • 一応風俗っていう存在は知ってるんだ、からだちゃん。ううーん。なんかこういう生々しいネタをみると妙な罪悪感を感じる。
  • 時間と場所の同期とか、言うまでもないよね・・・。朝はギャグタッチで進めつつ、日が落ちるにつれてからだのテンションも落ちていく同期の取り方とか、もう全てのアニメの教科書にしたいですね。

追記

からだちゃん。本当は尋兄に愛して欲しいって思ってるはずなのに、尋兄を想う気持ちが強すぎるあまり自分から離れてしまうというのが悲しすぎます。もっと自分本位になってもいいと思うんだよなあ。
それができないのは、「自分は負担になっている」「血が繋がっていない」という負い目から来る自信のなさのため。それが彼女の孤独感にも繋がっているんだと思う。
・・・で、それはどこからきてるかって言えば尋が中途半端な態度を取ってるからだよ!もっと愛してやれよ!自分に酔うのも結構だけど、もう少しだけからだちゃんの気持ちも考えてあげてください・・・。

追記2

ここに来て前回のサブタイである「つかのま」の意味が明らかになるってのも泣けるなあ。最後まで終わったらまた最初から見直すと、色々と違った視点で見れて面白いんだろうなあ・・・。