あさっての方向。 第05話「帰るところ」

さりげない日常描写の中で語られる、椒子の内面。どこにも居場所を見つけられなかった椒子にとっての「帰るところ」とは一体どこなのでしょうね・・・。

五百川家で暮らすことになった椒子さんですが、家のルールは「二人」を前提としたものだったり、尋には女性扱いされなかったりと、今ひとつ自分の立ち位置をつかめない。そう言えば子供の頃も友達の輪に入れなかったな・・・と過去に思いを馳せるのですが、子供の身体に戻ったおかげで得られなかった過去の思い出を得ることができて、ちょっと満足の椒子さんなのでした。

からだちゃんが大人にコンプレックスを持っていたのと同じように、椒子さんもまた子供にコンプレックスを持っているのでしょう。「いい年して」という発言をしたり、子供らしい素直さを持てなくなってしまっていたり、そもそも1話でのからだちゃんのコンプレックスをことさら煽るような「似合ってるわよ、子供らしくて*1」という台詞からしても子供に何らかのコンプレックスがあったのは間違いないと思います。最初は「子供=からだちゃん」に対する単純な嫉妬、または過去に戻りたいという願いが歪んだ形で実現した結果だと思っていたんだけど、どうやらそれだけじゃないみたいで・・・。今後の展開が期待されます。

今回、子供に混ざって遊ぶ椒子さん。今回のエピソードで椒子さんの変化を描きたいのだったら、自分から遊びに混ざっていくはず。今回そうしなかったのは、椒子さんのコンプレックスが完全に解消されたわけではないことを示すのと同時に、ほんのちょっとのきっかけで世界は変わるんだということを椒子さんに見せることができた、っていうことなんだろうなあ・・・。

萌えオタ的には、素足の描写が妙に丁寧だったりからだちゃんの尻が妙にエロかったりと、なかなか素晴らしい回でした。

  • 尋の行動にいちいち微妙な反応を見せたりと、キャラクターの細かいリアクションがすごい。
  • 新キャラの小清水亜美はうぜーな。

*1:うろ覚え