魔法少女リリカルなのは 第13話「なまえをよんで」

やべ、すっごいおもしろかった。

ここまで見てて初めてなのはに萌えた。今回めちゃめちゃかわいいやんけ。久々にフェレットに戻ったユーノくんの動物チックな動きも相変わらずかわいいし。

そして、ふたりが名前を呼び合うシーン。

「だけどわたし、どうしていいか分からない・・・。だから教えて欲しいんだ、どうしたら友達になれるのか」
「・・・かんたんだよ」
「友達になるの、すごく簡単」

「なまえをよんで」

正直感動してしまいました。俺エロゲーマーですから、こういうのはほんと弱い。このシーンなんか、エロゲーの十八番だよな。まさに本領発揮。

「会いたくなったら、きっと名前を呼ぶ」
「だから、なのはもわたしを呼んで。なのはに困ったことがあったら、今度はきっと・・・私がなのはを助けるから」

設定の基盤構築をことごとくおざなりにしてきたこのアニメで、唯一0から構築してきたフェイトとの関係。それが最終回で結ばれるカタルシス。ちょい百合分も含んでてもう、最高でした。これを描きたくて作ったというなら、全て許せてしまいます。前半だけ見て切らなくてほんとによかった・・・。

ということで、キャラも設定も詰め込みすぎ、作者の頭の中だけで繰り広げられる壮大なドラマ。そんな視聴者置き去りの中で唯一ちゃんと描けていたフェイトとの関係、それだけは評価できると思う。それが主題なんだったら、もっと対照を絞れば名作になったのに・・・。フェイトとの関係のエピソードがすごく良かっただけに残念。2クールあったら化けたかも。そんな作品でした。

追記

「名前を呼んだくらいで友達になれるか」っていう感想を見た。

・・・まあ、そりゃそうなんですが。ここでなのはがいう台詞は実は何だっていいわけで。「手をつなぐ」とかでも何でも。フェイト自身は友達になる気マンマンなので、なのはに背中を押してもらいたかったんですね。「なまえをよんで」というのは物語を最大限ドラマチックに見せるために、なのは(ってか脚本家)が選んだ儀式。

話はすでに決定していて、それをいかにテキストで装飾するか。そういう点で「エロゲーっぽい」と思いました。ここまで見たら、今さら「なのはの物言いは小3に見えない」なんてことは言いっこなしですよ!