ローゼンメイデン 第06話「涙」
あらためて見ると、翠星石のオッドアイって不気味だよなあ。銀英伝風に言うと金銀妖瞳。
それはそうと。先週のギャグの反動でシリアスになるんだろうなーと思って身構えてた今回なんですが。序盤は順当に萌えっぽく始まって、いい感じに力が抜けました。
- ひとりになるのが怖い真紅萌え!!微妙にほっぺたが赤くなってるのがまた・・・
- ひとりになるのが怖い翠星石萌え!!ヒナといいコンビかもしれないなあ・・・。
んで、そこから少しずつシリアスに移行していく。まずはシリアスの暗示から。
「なんだよ、何か言いたいのか」
「何か言ってほしいのかしら」
んで、怖がる翠星石のギャグシーンから一気に水銀燈のシリアスシーンに展開。序盤の真紅とのやり取り、壊れた人形と真紅のバッドエンドの対応、そして真紅の涙。真紅の壊れる姿のビジョンを通して真紅の涙を追体験したのでしょうか?今回ジュンを動かしたのはそんなところでしょうか。やっぱりジュンは基本的にいいヤツだよな。
こういうことができるヤツってのはヒナの回で実証されているし、ジュンの真紅に対する気持ちも十分読み取れる。「なに気分出してるの」とか。このアニメ、フォーマットは単なる萌えアニメだけど、ちゃんとやるべきことをやってる萌えアニメだ。ほんとにDearSと同じ人が作ったのか?信じられん・・・。例えばジュンが力を発揮するシーン、今までの真紅との思い出が走馬灯のように頭をよぎる。そうだよ、俺はこういう普通の絵を見たいだけなんだ・・・。DearSでこれを見たかった・・・!この演出は、走馬灯の映像が作れるくらいの思い出を作ってないといけないわけで、ちゃんとそれをやってるローゼンメイデンではこういう演出が可能だったんでしょうね。
月詠みたいに作画と演出で強引に押し込むわけでもなく、緻密に作り上げた脚本の上で計算された萌えキャラを動かす。全てが予定調和の世界ではあるんだけど、それすら心地よい。ギャグとシリアスの調和。シリアスが多めだけど気にならないのは、脚本の緻密さだよなあ。1話だけじゃなくて、全部通した話の流れをちゃんと考えてる。萌えアニメのお手本にしたいくらいのアニメですよ。
・・・とまあ、ベタボメなわけですが。少なくとも今の段階では完璧。賞賛するところはたくさんあるけど文句は全くない。しいて言えばジュンがいいヤツすぎることくらいか・・・。とはいえ最初からずっとこんな調子なので、そういう性格なんだろうってことで納得はできる。まあこの先どうなるか、だなあ・・・。