ジュエルペット てぃんくる☆ 第52話「3つの願いにドッキ☆ドキ!」

最終回。

OPとEDは全員が歌う特別仕様、クレジットには関連スタッフが全員載せられて、アイキャッチはこれまた3人集合の特別仕様。いいなあ、すごくスタッフに愛された作品なんだなあ・・・と胸が熱くなります。

さてさて、グランプリも終わってラストエピソード。ルビーはジュエリーナ様と一緒に「幸せの花」を探す旅に出るらしく、あかりとは会えなくなってしまうらしい。それは一時的な別れではなく、本当に、次はいつ会えるか分からないというレベルの別れ。

この作品にしては残酷な話ではあるけど、それはどうしても必要な別れだったのです。

「ならなくていい!ルビーに会えなくなるくらいなら、中学生になんかならなくたっていいから!!」
「あかりちゃんのバカ!」

久々に出たね、「あかりちゃんのバカ」。

いわゆる「魔法少女」が大人になるということ。その象徴としての別れであり「卒業」。

「わたし、もうルビーを心配させたりしない。何があっても自分で歩いてぶつかっていくから」
「あかりちゃん・・・」
「いっぱい失敗するかも。落ち込んだりするかも」
「でもそんなときも、輝きはわたしの心の中にある」
「そう信じて・・・歩き続けるよ、ずっと」

魔法の力は失ってしまったかもしれない。でも、本当は誰でもステキな魔法の輝きを持ってる。

前回の感想、実は「子供向けとしては『優しさが世界を救う』的な理解でよいだろうけど、大人は作品のテーマをもう少し深いレベルで理解して欲しい」と思って書いたのですが、今回はそれをあかりちゃんの言葉で伝えてるのがよかった。子供だってちゃんとメッセージを受け取れるし、むしろそういう子たちにこそ受け取って欲しいメッセージですよね。

そして、そのテーマを卒業というラストエピソードに結びつけるのが本当に素晴らしい。最後の最後まで期待以上のものを見せてくれました。

正直、ラストエピソードにエピローグとして1話まるごと使うという構成だけで俺は十分満足だったんです。大好きな形なので。作品のテーマは前回までで語りつくしただろうから、今回はお祭り騒ぎだ!みたいなことさえ思っていたのですが・・・。まさか、そこからもう一つ先を見せてくれるとは・・・。

前回の余韻も冷めやらぬまま今回を見てて、ずっと涙腺は緩みっぱなし。見終わった今も手に力が入らない状態でこの感想を書いていたりします。

これでほんとにあかりちゃんやミリア達に会えなくなるんだろうか。最終回なんて見たくなかった。でも、見てよかった。この作品に出会えてよかった。