ジュエルペット てぃんくる☆ 第07話「月夜の魔法でドッキ☆ドキ!」

1週間続くジュエルランドの夜。幻想的な夜の世界と、あかりとルビーの思いがきれいに重なる名エピソードでした。

長い間付き合っていきたい作品なので、ある程度ライトめの方が長持ちする」などと4話の感想では書いていたように、最近はおバカでライトなエピソードが連続していたのですっかり油断していた。ここに来て、一気に流れが戻ってきた感じがします。今回のエピソードは本当に素晴らしかった・・・!途中からボロボロ泣いてしまって感想に何を書いていいか分からないわ・・・。

困ったときは頭から書いていく。今回は、姉のサインをねだられて困っていたあかりを祐馬が助けるところから始まるお話。「ありがとう」を言いたいのに、恥ずかしくて言えなくなってしまうあかりは初回を思い出させます。そんなあかりちゃんは、ミリアたちと「夜の週」を迎えたジュエルランドの街に出かけて「引っ込み思案を直すハーブティ」というアイテムを発見。しかし材料となる千夜一夜草が切れて、すでに品切れ状態に。それは千年に一度しか咲かないという話を聞いて、本格的にあかりは絶望してしまって・・・。

「すぐムリだっていうあかりちゃんなんか、好きじゃないもん!」
「どうしてあきらめちゃうの?」

ルビーの言うことは間違ってない、でもそんな簡単にはできない・・・。あかりにだって言い分はあるはずなのに、何もいえない。偉大すぎる姉を持ったせいか、あかりは自分を通すこということができなくなってしまってるんだよね。自分自身は価値のない人間だと思ってる。

ただ、ルビーの台詞はあかりを責める意味で言ったわけじゃない。ルビーはちゃんと、あかりのいいところを知ってて、その上であかりを大好きだと思ってる。だからこそ、あかりの自分自身を貶めるような言葉が許せないのでしょう。

「あかりちゃんは、弱くなんかないの!ほんとは勇気がいっぱいなの!」
「困ってる人を助けたいって思った時なんか、おもいっきり勇敢になっちゃうんだから!」

ここから一連のシーンはほんと感動しちゃったなあ・・・。短い期間ながらも、二人の間には確かに絆が存在していたんだ。

千夜一夜草は、咲いたの。わたしの心の中に」

そして、最後に千夜一夜草を咲かせるシーンの美しさといったら。魔法が人の思いの力であるのなら、この美しいシーンはあかりちゃんの綺麗な心なんだよ。触れれば消えてしまう実体のないものだとしても、心に咲いた花が消えることはない。もしかしたら、そんな便利な花は元々なかったのかもしれませんね。