ぬらりひょんの孫 第01話「魑魅魍魎の主となれ」

視聴前チェックは[http://d.hatena.ne.jp/kkobayashi/20100630/p1#08:title=こちら]。


タイトル通り、ぬらりひょんの孫である奴良リクオくんが、奴良組を継ぐ継がないとか言ってモメるお話。

妖怪の世界をヤクザに例えた世界観は面白いですね。その一方で、リクオの学校を舞台にした学園ドラマとしての一面もあったり。冴えない中学生の姿と、妖怪のボスとして覚醒した姿とのギャップ萌え的な部分も見どころだったりするのかな?

あとはEDがいいね。西村純二アニメのEDといえばチビキャラだよねー。ちっちゃい雪女たんカワイイ。OPのブツ切りにはちょっと笑いました。

設定的なところはまだ分かりませんが、今回はとりあえず雪女たんがカワイイのでそれだけで楽しめた感じ。堀江由衣が雪女役かあ・・・と苦笑したりするのは声オタの特権かな。


さて。普段の感想ならここで終わりにするのですが、初回なのでちょっと吐き出しておきます。

ジャンプの王道パターンに乗れば面白くなっていきそうな感じはあるんだけど、初回だけ見た印象としてはすごく退屈な作品だったな。アニメシリーズの初回と言ったら、キャラクターの魅力を引き出しつつ、世界観の紹介をしつつ、話の大筋を見せつつ・・・というのが定番の流れだと思うんですが、この回は何を見せたいのか全然伝わってこなかった。

例えば序盤の、友達と旧校舎へ妖怪探しに行くシーン。

この頃リクオが通う学校では、クラスメイトの清継が旧校舎には妖怪が現れると言い出したために、今夜肝試しが行われることになっていた。クラスメイトの目に妖怪たちを触れさせたくないリクオは、配下の者たちを屋敷に留めることで妖怪はいないことをクラスメイトに示したかったのだ。

http://www.nuramago.jp/story/01.html

あの話からこのストーリーを読み取ることは俺には無理だ・・・。「旧校舎に近づくな」という話と「肝試し」の話が時系列をいじって逆にしてあるから余計に分かりづらい。そもそも、この世界において妖怪という存在がどういうもので、リクオはそれについてどう思ってるのかという前提が共有されていない。その段階で妖怪がいるとかいないとか、隠すとか隠さないとか言われても「コイツ何やってんだ?」としか思えない。

序盤は妖怪を素手で倒してたリクオが、最後だけ必死に逃げていたのもよく分からないし・・・。「妖怪とはどういうものか」という前提が共有できてないから緊迫感も何も無いよ。

ラストの雪女&青田坊の正体バレも、モブでチラッと出てきただけの人でした!って言われても・・・・・・まあ、もういいや。

とにかく一事が万事そうで、キャラクターが何を目的として行動してるのかがよく分からないから、誰に感情移入していいかもわからない。妖怪たちがリクオを守りたいというのは(意味はわからないけど、お約束として)まあそういうもんだろうとは思うのですが、肝心の奴良組はどうして跡継ぎが必要なのかがよく分からなかった。「畏」の代紋がどうのこうのと言われても、知るか!としか。

ただ設定と出来事を並べただけじゃ、物語にはならないと思うんだよなあ・・・。