アマガミSS 第01話「森島はるか編 第一章 アコガレ」

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2年前のクリスマスイブ、約束の場所に来なかった彼女。そんな切ない失恋をずっと引きずっている、主人公の橘純一くん。なるほど、恋愛に臆病な主人公が女の子たちとの触れ合いを通して心を溶かしていくお話なのかな・・・?

・・・と思いきや、出会って数回会話しただけの森島はるか先輩にいきなり惚れちゃうというスゴイ展開に・・・!

「2年前に失った感情を、僕はこのとき取り戻そうとしていた」

えー!何こいつチョロい!そんな簡単に惚れちゃうのか?2年前のトラウマはどうした!?

「僕、森島先輩のことが好きです!」
「・・・本気?」
「はい、本気です!」

なんだこいつ!いきなり告白してる!そして、いきなり振られてる!

・・・いやー、なんというか。振られたままEDに突入していく流れは正直笑ってしまいました。なにこのアニメ、シリアスなんだかギャグなんだか分からん・・・。

さて、気を取り直して。出だしはギャルゲーらしく、妹ちゃんが起こしに来るという王道展開。「にぃに」とか「みゃー」かいきなりハードル高いな!そして、Aパートの短い間でガンガンフラグ立てつつ、サブタイの森島先輩と仲良くなりつつ。恋愛にトラウマがある割に、ちょっと憧れの先輩と喋ったくらいで好きになっちゃう橘くんはどうなんだ。

しかし先輩もヒドイよな。散々パシリに使っておいて、「優しいもん」とかおだてておいて、調子に乗って告白したら「いやそういう意味じゃないし」的にアッサリ振ってしまうとは。笑顔で「ありがとう」を言いながら振るとか、確実に上級者テクだろう・・・!

そんな感じですかね。お話がポンポン進んでいくテンポのよさは楽しかったけど、それだけに良くも悪くも全体の軽さが目立つエピソードでもあったかな。特に今回は主人公の思考回路がぶっ飛びすぎててギャグにしか思えませんでしたよ。ただ、今後の振り方によってはギャグにもシリアスにもなれると思うので、どういう方向に進んでいくのか引き続き期待しつつ見ていきたいです。

初回なのでもう少し。作画は心配していた通り、イマイチ垢抜けない感じだなあ。髪の毛は寝癖っぽいし。全体的に3DCGっぽい平面的な絵と、モロCGな背景とのミスマッチもちょっと気になったかも。まあ、作画とかはあんまり気にしないので最後の方には慣れてしまっていましたが・・・。

キャラクターについては、初回では顔見せ程度でまだまだ底が見えないですね。今回メインヒロインだった森島先輩も、何やら抱えるものがありそうな気がするし・・・。気になったのは絢辻詞さん。普通過ぎるくらい普通な感じが逆に気になるというか。名塚佳織の声も、なんというか、ニュートラルな感じで気持ちよかったです。

そして、なにげに今回の裏ヒロインだったんじゃないか?と思えるほどの妹ちゃんの美也ちゃん。個人的には、昼休みの森島先輩 VS 美也のシーンがすごい好き。全体的にものすごくギャルゲー感溢れるエピソードの中で、このシーンだけはアニメだったなあ・・・とか変なことを考えてしまいました。アニメとしての初回だったり、キャラクターが独立してしゃべってるシチュエーションだったりしたしたせいもあってか、今回はどの子もギャルゲー演技なんだよね。台本を朗読してる感じというか。それが悪いっていうことではなく、メディアの違いによって求められる演技が変わってくるというだけなんだろうけど。ただ全体的にそういう雰囲気があっただけに、昼休みのあのシーンはちょっと異質な感じがあって面白かったです。