Angel Beats! 第01話「Departure」

視聴前チェックは[http://d.hatena.ne.jp/kkobayashi/20100401/p1#05:title=こちら]。

ううーん、訳が分からない!分からないけど面白いな。この心地よいおいてけぼり感は何だろう・・・。

アニメの初回は「ベタ」か「視聴者置いてけぼり」かの二極化することが多い印象があって、その中で作品の謎を散りばめながらも世界に引き込ませてくれる今回のお話はすごかった。お話が全然分からないのに置いてかれた感がなかったのは、ストーリーが音無くんの視点としてブレなかったからなのかな。言葉を変えると、今回出てきた「謎」というのは、全て音無くんの身の回りの出来事に閉じている。謎はただ出せばいいもんじゃないんだな、というのがよく分かるエピソードでしたね。

もちろん、いきなり女の子に銃を向けたり、いきなりライブをやったと思ったら食券が雪のように舞い落ちてきたり、ぶっ飛んだ展開も引き込まれますねー。何だこれは!とか思っているうちに、いつの間にか作品世界の中に巻き込まれてしまうのも楽しかったですよ。


さて。先に言いたいことを言っておいてから、復習を兼ねて本編を思い返してみる。

記憶をなくした音無くんは、いつの間にか死後の世界のような所へたどり着いてしまう。で、その世界は何故か学校のようになってて、「天使」の言うとおりに模範的な生活をしていると消えてしまうらしい。それに対向するために、ゆりは「死んだ世界戦線」なる集団を作って天使と戦っているらしい。

・・・意味が分からないな。大体、ライブをやることと食券を巻き上げることの関係性も分からないし、ライブの料金代わりに食券を貰ってるというような話かと思ったら、ほんとに文字通り巻き上げてるし・・・。天使と戦う的なことを言っている割には天使強すぎるし、本気で殺そうとしてるようにも思えないなあ。小さな反抗でも重ねていれば消えることはない、ということなんだろうか。メタ的にはロックンロールの反骨精神をファンタジックに突き進めたようなテーマになってるとか・・・。

色々と訳の分からないことは多いけど、ゆりの言葉を借りれば「順応性を高めなさい。あるがままを受け止めるの」という事か。とりあえず、分からないけど分かったよ。そうする。

心配していたアニメーション自体の内容ですが、P.A. Worksの作画力と岸誠二のギャグテイストがうまく噛み合ってていい感じでしたね。この手の作品にありがちな声優さんの長台詞も、さすが声優力の使い方に定評のある岸監督って感じでそれほど気にせず聞くことができました。

あれほどの鳴り物入りで始まった作品が、ちゃんと期待に応える面白さを見せてくれたのは嬉しいやらホッとするやら。今後も楽しみです。

追記

Keyコーヒー(笑)