かなめも 第13話「そして、はじめての…」

えー!!

何これ、すげー面白いじゃん!いったい何があったの??

ということで本編・・・。Aパートは、かなと美華が自転車ごっこ(?)をする話。公園で一人盛り上がってたり、かなに彼氏ができたのでは?とヤキモキしたりする美華をいじるエピソードが楽しいですね。ここにきてようやく美華のキャラが立ってきたと同時に、かなのブラックな一面が出てきたりしてたのも面白かった。黒いかなは元々原作にあったらしいのですが、そういった部分があるからこそ「エアコンさん」みたいなイラッとくるブリッコとのバランスが取れてるんだなーと実感しました。

そしてBパート。高い日記帳が欲しいけど、お金がないかなのために、風新新聞のみんなが色々する話。相変わらず「理由が無いと受け取れない」というかなに対して、また4話みたいに押し付けがましい親切をするんだろうな・・・なんて思っていたら、実はそうじゃなかった。雑用を色々頼みつつ、内緒でお駄賃を貯金してあげていたという心遣いが憎いですね。このエピソードがすごいのは、単にさりげない優しさというだけじゃなくて、「雑用」を通して今までかなが溜め込んでいた「自分は不要な人間ではないか」という孤独感をも回収する形になってるってことなのです。

この土壇場に来て、キャラクターを生かしつつ、押し付けがましいテーマもなく、素直にお話を作ってきたのは驚いたなあ・・・。こういうエピソードを、もっと早く見たかった・・・。