かなめも 第02話における大きな違和感の原因について

「心象風景」シリーズにしようかな・・・とも思ったのですが、ネガティブな内容なので止めておくことにします。

かなめも 第02話を見てまず思ったのが「分からない」という感想。面白いとかつまらないとかじゃなくて、とにかく分からない。キャラクターはかわいいし、ギャグも笑える部分がちょいちょいあったのに、全くキャラクターの中に入っていけない。主人公のかなは、それなりに丁寧に描かれてるにも関わらず、この子が何考えてるのか全然分からない。

その違和感が気持ち悪くて色々考えてたのですが、最終的に「エピソードが時系列シャッフルされてるみたいにみえる」という結論に達したのでした。

第01話〜第02話における、かなの感情の推移と実際のエピソードとのギャップ

親代わりに自分を育ててくれた祖母の死という、ショッキングなエピソードから始まるこの作品。そこから、2話のラストで風新新聞専売所を自分の居場所と認識するに至るまで、かなは何を考えていたのか。

時系列に並べてみるとこんな感じでしょうか。

  1. おばあちゃんが亡くなって悲しい。一人ぼっちで寂しい。(1話前半)
  2. とはいえ、生活するためには新しい住みかを探さなくては。(1話後半)
  3. 風新新聞専売所で雇ってもらった!追い出されないように仕事をがんばろう。(2話前半)
  4. うまく行かない。落ち込む。(2話中盤)
  5. みんな助けてくれてやさしい。仕事もできるようになった。(2話後半)
  6. 代理が名前で呼んでくれた!これで私もみんなと同じ、家族の一員!(2話ラスト)

大きな感情としては、「おばあちゃんが死んで悲しい」という悲しみと、「風新新聞専売所は私の居場所」という帰属意識の2つだと思います。これらはある程度両立するとはいえ、祖母の死を乗り越えて専売所でがんばる・・・という流れはやっぱりあるんじゃないのかなあ。

だから2話の冒頭で、かなが何度も代理の存在を気にするシーンはすごく違和感あったのですよ。「あれ、今(3)の位置にいるはずなのに、どうして(6)の後ろのエピソードやってるんだろう?」と。「来週の冒頭なら分かるけど」と感想で書いた理由を自分なりに考えてみると、多分こういうことなんだと思う。

で、こういうエピソードやるもんだから「あ、実はもう(6)まで行ってるのか。なるほど」と自分の中で補正を入れた直後に、かなが自転車に乗れなくて落ち込んでたり、代理に名前を呼んでもらって超浮かれてたりする。と、今度は「え、(6)まで行ってるのに、何で今さらそんな話?」と思ってしまうのですよ。

結局、冒頭のエピソードが全てを混乱させる原因になってたのでしょう。あのシーンが無くて、露骨でもポイントポイントでかなの内面をきちんと押さえる構成になっていたら、もしかして普通に楽しめたのかもしれません。


というわけで、どうしてこんなに混乱したんだろう?という点については自分の中で一応納得できたんだけど、これはやっぱり相性が悪いって事なんだろうなあ・・・。