新番組の感想を書くのはあまり好きじゃない

自分が感想を書くモチベーションというか、原動力になるのは自分の中に生まれた感情。そして「感想」というのは、モヤモヤとした形のない感情を、脳みそというフィルターを通し、再構成して形のある文字に変換する作業。

だから感想を書くには心に何らかの感情が溜まっていて欲しいんだけど、心が空っぽの状態で見る新番組は、あまり心に感じ入るところがない。感じ入るところがないから、新番組の感想は心がこもってない。自分で読み返してもそれが分かるから*1、書いててもあまり楽しくない。

ただその分、書くのはすごく簡単。溢れ出そうなほど溜め込んだ感情を有限の文字列に変換するのは大変だけど、空っぽの容器に少しでも溜まった感情を掻き集めるだけなら考える必要はない。単にそのまま書けばいい。

よく読書感想文の宿題で「思ったことをそのまま書けばいい」という先生の話を聞くけれど、思ったことをそのまま書いて、何の意味があるんだろう?それは単に、右から左に流してお終い、ってこと?もちろん、「記録」という観点では思ったことをメモしておくことに意味はあると思うけど。何かを感じ取って、それを自分の頭の中で転がしてみて、お腹に落ちる形で消化できて、初めて文章と言う形あるものに落としこめる、つまり「感想」になるんじゃないのかな。

自分はまだ、完全に消化できているとは思えない。思いを文章で伝え切れず、自分の力不足を実感することもしょっちゅうある。それでも、心が震える作品に接すると、何か書かずにはいられないんだよなあ・・・。

追記

か、感想がつまらないことの言い訳じゃないんだからね!

*1:いや、自分だからこそ分かるのかもしれないけれど