雲のむこう、約束の場所

宇宙の夢を見る少女が選んだ、ひとつの世界。それは遠い日の約束。触れただけで壊れてしまうほどに儚く、感想を書くことすら躊躇われる繊細な世界でした。


月並みな感想ですが、やっぱり映像の美しさが圧倒的。所々で象徴的に出てくる塔と、その背景の空の美しさに引き込まれます。コントラストの効いた画面が空の色を際立たせるんだよなあ・・・。抽象的なモノローグやストーリーも、この作画を最大限生かすための演出要素なのかもしれません。
佐由理の見る夢の解釈は、それこそ平行宇宙の数だけあると思います。自分なりの解釈を書くこともできるんだろうけど、一つの解釈を形にすることで消えてしまうものもあるのではないでしょうか。今は、混沌とした夢のような状態で眠らせておきたいと思います。