ef - a tale of memories. 第12話「love」「dream」

「長いんですね、13時間って」

「ダメなのに・・・蓮治くんのこと、忘れなきゃいけないのに」
「思い返してしまうんです。何度も、何度も」
「できない。できないんです・・・13時間も、蓮治くんのことを考えずにいるなんて・・・!」

よかった、ほんとによかった・・・。
そりゃそうだよ、あれほど蓮治のことが好きな千尋が13時間も考えずにいるなんてできるわけない。いくら日記を消したとしても、神様が弄っても、ちゃんと千尋は覚えているんだよ。たとえ思い出を失ったとしても、蓮治の声を、ぬくもりを、一緒に過ごした幸せな思いを忘れられるわけがない。
捨てられた千尋のメモを全て拾ってでも自分のことを忘れて欲しくない、千尋を失いたくないという蓮治の強い思い。そして、忘れようとしても蓮治のことを忘れられない千尋の思い。これはそんな二つの思いが生み出した奇跡・・・いや、これは奇跡なんかじゃない。ましてや偶然でもない。二人はただお互いが好きだった、そして好きな気持ちが悲しい運命に打ち勝った、ただそれだけ。
未来のことが分からなくたって、思いを持ちつづけていればきっと夢はかなう。明日は今日よりいい日になる。蓮治が千尋を、千尋が蓮治を思いつづけている限り、どんな困難だって乗り越えられるよね。

二人の幸せを心から祈ります。

追記

本編に書こうと思ったけど書けなかったので。
この話を見る前に、千尋がメモを捨てたことに対してどうしてあれほどの憤りを感じたんだろうかと考えてた。最初は千尋が自分を捨てようとしてたこと自体が許せないんだと思ってた。でもそれは違ってた。千尋が蓮治の感情を無視して、自分の気持ちすら無視することになったからなんだと気づいた。もし前回の選択が二人で相談した結果なのだとしたら、悲しいけれど二人の愛はこういう形で結末を迎えるしかなかった・・・と納得せざるを得なかったと思います。
そう考えると、自分を捨ててもなお思いつづけてくれる蓮治と、忘れたくても蓮治を忘れられなかった自分というのが偽らざる思いだった・・・という今回のラストは非常に心に響くものがありました。

追記2

プライベートっぽい雰囲気だったのでURLは自粛します*1

ttp://d.hatena.ne.jp/kkobayashi/20071218/p6

なんというか、いろいろ感情移入しすぎで笑った。で、気がついたら涙が出ていた。
自分も思いっきり感情移入して観ているので、この人の気持ちよくわかるよ。
あと1回。神様は二人の運命を、どう弄るのか。

感想サイトとしてはフィードバックはいつでも嬉しいものですが、同じ感動を共有できたこと、そしてその媒体が自分の書いた感想だったことがすごく嬉しかったです。特に前回の感想は書いてて泣きそうになって、自分で読み返しても泣きそうになっていたりしたので・・・。今見ると恥ずかしいけど!

追記3 それを奇跡と呼ぶのなら

「だから彼女は、神様だ」としたら、彼女の意志こそが奇跡の具現化。彼女は一人であるがゆえに神様である。ではそこに「彼」が入ったとき、彼女は神様たりえるだろうか。彼女と彼の世界において、彼女は神様ではありえない。だからそれは奇跡なんかじゃない。楽園の崩壊とともに、止まった時間が動き出す。それは新しい世界の始まりなのかもしれません。

*1:本当は引用するのもためらわれたのですが、断片で検索かけても出てこないので大丈夫でしょう