瀬戸の花嫁 総感
演出と声優で、キャラクターのポテンシャルをここまで超える魅力を見せてくれるとは・・・。ヒロインの燦と留奈はもちろん、脇役もキャラが立ってて、個性的なキャラに負けない声優さんたちの演技も光ってました。特にキタエリや力丸乃りこにこれだけのポテンシャルがあることを知ったのは大きな収穫。
前半は燦と留奈の掘り下げに心動かされ、後半はカオス展開に圧倒されと、24話飽きずに楽しめました。今思えば浮気は許さないっちゃ→ハウリングボイスというベタなフォーマットを踏襲して楽に作ることもできたはずなのに、それをしないで自力で勝負してきたのはすごいよなあ。
もともとテンションの高い演出と声優の演技には定評があった岸監督。ただ個人的にはキャラクターの弱さがずっと気になってて、GAる〜んはそれが最悪な形で出ちゃったんだと思います。瀬戸の花嫁ではそれが克服されてて、キャラクターの魅力とテンションの高さが融合するとここまで楽しくなるんですね・・・。
今までもテンションだけじゃないエピソードにチャレンジしたことはあったけど*1、キャラクターの魅力によってシリアスシーンもさらに見ごたえのあるものになってて、幅が広がったと思います。間違いなく岸監督の代表作になるであろう名作でした。
