ななついろ★ドロップス 第02話「あじさい色の記憶」

いきなり友達バレ。
このアニメにおいてすももと撫子の関係はすでに完成されたものとして描かれているので、今回のエピソードの意味は「二人の絆の強さによって契約が結ばれた」というよりも「契約が結ばれたことによって二人の絆の深さを表した」と捉えるべきなのかな。先に結果ありきというか、一貫して石蕗くん視点で描かれていることもあって「二人の絆」自身に感情移入する・・・という感じではなかったです。とはいえ、すももの撫子に対する気持ちや、それを知った石蕗の思いを丁寧に描いてあるのはすごくよかった。

すももが記憶を消すことにあれほど拒否反応を示していたのは、「記憶を消す」という行為自体よりも、自分の大切な人にウソをつき続けなきゃいけないことへの罪悪感だったように思えます。
本当のことを言えない自分、それなのに何も聞かずに支えてくれる撫子。

「でもね、なこちゃんが・・・なこちゃんがこの服を洗ってくれたことは消えちゃう」
「泥がはねた跡まで、なこちゃんがきれいに洗ってくれてあったの。そんな優しい気持ち、消すことなんて・・・できないよ・・・っ」

石蕗の言うとおり、記憶を消したからってすももへの思いが消えるわけじゃない。でも、すももにとって、撫子の記憶を消すということは撫子の優しさまで「なかったこと」にするということ。それは言葉通りの「消す」という行為自体よりも、言葉にしにくいんだけど、記憶を消す行為を容認することで、秘密を知られても自分を受け入れてくれた撫子の優しさを否定することが耐えられなかったのではないでしょうか。それは撫子の優しさを裏切ることだから・・・。
本当のことを言えない罪悪感は、すももが撫子に思いを伝えられないということ。その上撫子からすももへ向けた思いまで否定してしまっては、二人の思いは両側から途切れてしまう。自覚のない撫子はともかく、すももがそれに気づいてしまったら今まで通りの友達ではいられないでしょう。
もしそこで、ありえないんだけど、撫子が「何魔法少女とかありえない、ぬいぐるみ喋ってキモイ、もしかしてすももも宇宙人なの?来ないで!」みたいなリアクションを取っていたら、もしかして記憶を消すことを選んでいたかもしれませんね。

  • 朝起きたら人間の姿に!ってのは面白いなあ。「夢だ」で信じてしまうすももは小学生か。
  • あれ、お母さんの服なんだ。へえ・・・。

追記

最近詩月カオリがマイブーム。I'veの歌姫の好みがコロコロ変わるのに自分でも驚きだなあ。昔は「『ワタシはウタがヘタ』って自虐www」とか思ってたのになあ。ふしぎふしぎ!とはいえ、kanonで知って以来だから10年近くも経ってるわけで、時とともに好みも変わっていくのでしょうね。

追記2

「石蕗」辞書登録した。というか何で変換できないんだよ。