ARIA The NATURAL 第12話「その 逃げ水を追って…」「その 夜光鈴の光は…」

OPのスク水アリスに情熱をもてあます。

Aパート。やっぱりファンタジー世界が出てくるとよく分かりません。蜃気楼も知らない灯里は本当にマンホームから来たのでしょうか?止まった時計、時の狭間、終わらない日常の象徴。やっぱりよく分かりませんが、アイスミルクは作ってみようかと思います。

Bパート。夜光鈴つながり。川にゴミを捨ててはいけません!

・・・でも、ちょっとよかった。最初はお前働けよ!とか思いつつ見てたのですが、夜の海の上で、ゴンドラにのって一杯とかいいなあと思ってしまったのでつい感情移入してしまいました。
ピンクの夜光鈴に一目ぼれしてしまう灯里。スイカよりも夜光鈴が気になっていたり、いつも一緒に持っていってたりと、灯里の夜光鈴への感情移入振りが丁寧に描いてあって、それだけに別れのシーンで灯里の涙が光るのでした。自分でも知らないうちに涙を流す灯里。今まで灯里に感情移入していたのが「お別れしたくないって、思ってくれたんでしょうか」の台詞で夜光鈴へと気持ちを移す。夜光鈴の結晶は、夜光石の流した涙の形。夜光石の涙を、灯里の涙を通して視聴者に伝えてくるという、まさにARIAらしいエピソードでした。

灯里に感情移入させておいて、その気持ちをそのまま夜光鈴=AQUA世界へと移してくるとは。やられたーと思いながらもちょっと感動してしまう俺なのでした。得てして押し付けがましくなりがちなARIAのテーマですが、今回はまず灯里に感情移入させることで、自然に導入してくれたかなーという感じです。

追記

言いたいことをうまく伝えるのは難しいな。

今回の話で一番すごいと思ったのは、「夜光鈴との別れを悲しむ灯里」ではなく「灯里との別れを惜しむ夜光鈴」に感情移入させたというところなのです。
自分でも理由のわからない、灯里の涙。その涙が自分の感情から来たのではないとしたら、いったいそれは誰のもの・・・?単純に考えれば、それは夜光鈴の涙ということになります。

つまり、灯里に感情移入して見ていれば当然灯里の流した涙にも感情移入すると思いますが、実はそれは夜光鈴の涙なので、灯里ではなく間接的に夜光鈴に感情移入してしまっている、ということになるのです。すごいですね。