苺ましまろ 第12話「プレゼント」

最終回。・・・だけど、いつもどおり。まあそれがこのアニメらしいところではあるんだけど。あ、作監坂井久太だけあって、作画はよかったです。

サンタを信じてる茉莉ちゃん。「トナカイ信じてんのかよ!」というあずまんが大王のネタを思い出してしまいますが、伸江お姉ちゃんの優しさが光りますな。小さいころの千佳がかわいいなあ。俺がサンタさんやってあげたい。

で。最初、美羽がサンタのことを話しそうになってアナが突き飛ばすシーン。敢えて手を出さない伸江お姉ちゃんを見て、こういう問題は子供の世界の中で解決すべき問題で、大人が口を出してはいけないっていうスタンスなのかなーと思って見てたんだけど、その後やたら積極的に介入してくる伸江お姉ちゃんはちょっとどうなのかな、と思ってしまいました。

金とか足とか、子供が関与できない問題を解決するための大人として伸江お姉ちゃんがいると思っていたから、こいういう限りなくグレーに近い問題に対して大人である伸江お姉ちゃんが介入するのはどうなのか。確かに美羽が話してしまうことによって茉莉は悲しい思いをするとは思うけど、それはいつかは通るであろう大人への通過儀礼ではないのか。

とか考えてみると、いつかは醒めるサンタの夢は、いつかは終わる幸せな萌えアニメの世界を暗示してるのかもしれませんね。サンタの夢を守る今回の話は、そのまま苺ましまろという幸せな幼女の世界を守ろうとするお話だったのかも。そしてまた始まる新学期は、終わりのない夢の世界、繰り返す日常。えいえんにこの世界は続いていくのでしょうね・・・

と、そんな感じ。前半は美羽の幼女らしい感情、後半はゆるい幼女世界と、なかなか楽しませてもらいました。「何もない」が売りになる、萌えアニメはここまできたかという象徴の一つだったと思います。