ハチミツとクローバー 第20話

野宮さんの、「見たくもない学生時代のアルバムを、無理やり鼻先で見せつけてくる」っていう台詞。このアニメ全体の空気を表してるよなあ。ノスタルジックでポエミーで、誰にも感情移入させない神視点で、突き放し気味の演出。トレンディードラマって言うのはそうした「忘れかけていた青春」を思い起こしてくれるものなのかもしれないですね。このアニメの感想書く人が自分語りをしたくなるのも、そう考えればうなずけるかも。

まあ、俺はそこまで枯れちゃあいないので、別にこのアニメを見て自分語りをしようとはあんまり思いませんが。

それはそうと、中身の話。竹本くんのエピソードと、はぐのエピソードをいっしょにやるから、竹本の頭の中のはぐと現実のスランプになってるはぐがどうもちぐはぐ(笑)で、いまいち消化し切れなかった。森田さんも唐突に花本先生を問い詰めだしたりするし、なんなんだか。

追記

そういやあ、このアニメのモチーフになってる車輪。ギャルゲー的「終わらない日常」のメタファーだと思ってたけど、「繰り返す青春」みたいなノスタルジーのメタファーになっているのかも。日常が単位なのではなく、大人になってしまった今の自分が過ぎ去りし青春時代に思いを馳せる*1ダカーポというよりダルセーニョといったところでしょうか?

*1:うまく言えないな・・・。繰り返す日常の中に存在してるんじゃなくて、それを戻れない過去として外から眺めているような。