スクールランブル 第15話「夏と、友情と、打ち上げ花火と。」

おおおおおっ!!こ、これはすごいじゃないか!!

愛理と美琴。毎日お気楽に暮らしてるように見えて、この子らも年相応の悩みとか心の傷を抱えてるわけで。そういうシチュエーションにはどうも弱いなあ。何の気なしに見てたのに、いつのまにか引き込まれてしまった。

恋するみこちゃん、いいなあ。一つの恋の始まりと終わり。

「悪いとは思ってるよ・・・。でもさ、あたしだって・・・」

ただ好きな人に会いに行くっていうんじゃなくて、気まずい状態の愛理を裏切ってまで会いに行く。これですよこれ!もうたまらん。期待と不安と緊張、そして驚きと絶望。切ない、切ないよ・・・。泣けるじゃないか。まあ。「うそ」とか「お願い」とか字が出てくる演出はいかがなものかと思いますが。

沢近さん、高飛車なお嬢様キャラは弱い自分を隠すための仮面で、そんな自分が唯一素でいられる相手がみこちゃんというところでしょうか?もしかしたら、「かわいくなくない?」ってのは単純に播磨への嫉妬というだけじゃなくて、美琴へのコンプレックスがあったのかもしれない。美琴は明るくてかわいくてオープンでおせっかいで、そんな美琴には自分はかなわない、と思ってるとこがあったのかも。愛情とコンプレックス。播磨は自分のことを好きだといってくれたけど、やっぱり最後は美琴なのか。自分は美琴には敵わないのか。そんな屈折した思いがあの台詞を言わせたんじゃないかと思ったり。

話としては、愛理が勝手に勘違いして反省して終わりという大したことない話なんだけど、キャラの内面のエピソードをうまく盛り込んでいって、ちゃんとドラマになってる感じがする。金春智子さん、やっぱりあなたはすごい人だ。双恋は飲み屋かどっかで書いた脚本なんですよね?

花井と美琴の仲っていいなあ。お互い別に好きな人がいるけど、すごい大事に思ってる。男と女の友情はファンタジーかもしれないけど、こういう関係は好きだなあ。

「なんでこんなとこでケンカしてたんだっけ?」
「わ、忘れた・・・」

ゴメン、俺も君たちの存在忘れてた。

追記

「来週はギャグをやってくれるという前提で」今回は絶賛。ギャグの中にこういうシリアスがあるからいいんですよ!