青い花 第10話「幸福の王子」
あーちゃんの髪を留める位置がAパートとBパートで違ってる!というか、Aパートが違ってる!いつもはうなじに近い位置なのに、Aパートでは耳の後ろくらいになってる。いつものやつもナチュラルで好きだけど、Aパートみたいなのもツインテールっぽくて、ただでさえ幼い印象のあーちゃんがより幼く見えてかわいいというか・・・。なんだ、俺は変態みたいじゃないか・・・。
というわけで今回は、各務先生と和佐の結婚式。それはひとつの物語の終わりであり、永遠の別れの象徴。恋する二人が結ばれることを祝福する儀式であると同時に、結ばれなかった者の恋に幕を下ろす儀式。
「・・・おめでとう」
ここに至るまでに色々な思いや出来事があったのだろうけど、それについて考える気もないし、知りたいとも思わない。とにかく言えることは、この台詞を持って杉本先輩の恋は終わりを告げたということ。Aパートの先輩は妙に乙女で、何かカワイイとか思っちゃったじゃないか!くそー。
そしてBパート。ここでふみのところへ行くということは、普通に考えれば先生に完全に振られて気持ちの整理が付いたから、改めてふみとお付き合いを・・・といいうことだと思うのですが。どうやら事態はそんなに簡単ではないようで。まーそりゃあそうだよね、Aパートの結婚式のことを、ふみは知らないんだもん。
この辺の二人の関係については含みが多すぎて、実際は何を考えていたのか正直よく分からない。もう少しこの二人にシンクロして物語を追っていけていれば何か分かったのかもしれないが・・・今となってはどうしようもないか。
「もっと、大人になってください」
各務先生にも、井汲さんにも、そしてふみにも、他人の心を無視して自分の心を押し付けるばかりの杉本先輩。それを「大人になってください」とバッサリ斬るふみの言葉は、淡々としていながらも妙に胸に刺さります。
「カッコイイお姉様」である杉本の内面にある「乙女」という本質に気づいていたのが各務先生なら、「子供っぽさ」という別の本質にふみは気づいていた。それだけでも、ふみにとって先輩がただの憧れを超えた存在ということは分かる。そして杉本先輩が最愛の人に別れを告げた後、一番最初にふみに会いに行ったことを考えれば、先輩にとってもふみは単なる代償ではなかったはず。
うーん、素直に考えれば、というか、ずっとあーちゃんばかり見てきた俺には表面的な事象から素直に判断するしかないんだが、二人は両思いではあるんだよね。ものすごくポジティブに考えると、ふみの「大人になってください」は杉本先輩に対する最後のチャンスなのかも。
わたしが先輩に本当にして欲しいことは何か。誰かの代わりじゃない、わたし自身をちゃんと見て、その上で答えを聞かせて欲しい。もしかしたら、そんなメッセージが込められていたりするのかもしれません。
恋愛モノは最終的に「自分がどうしたいか」という結論になることが多いので、そういう展開になるのだとしたら面白いですね。