ひぐらしのなく頃に解 第11話「皆殺し編 其の六 強い意志」

まずは無事放映されたことを喜びつつ、TVKに感謝です。

遂に沙都子も無事救われ、後は綿流しの悲劇をどう避けるかという最も大きな課題。今までの話は現在起こっている問題ということもあって圭一たちの活躍で何とか克服できたけど、これから起こることは梨花しか知りえないわけで、後は彼女自身が頑張るしかないんだよな。田村ゆかりは萌えキャラも悪くないし、もしかしたら本人もそういう方向を望んでいるのかもしれないけど*1、個人的にはこのくらい抑えてあって、かつ生の感情が出るような役が好きだなあ。
お話に戻って。なんと真犯人(?)は鷹野さんだったのか!うーん。「山狗」とか謎の組織も出てきて、ここまで話が大きくなると圭一たちでは到底太刀打ちできないような気が・・・。梨花を殺させないためのキーである富竹さんと鷹野さんが失われてしまった*2今、頼れる大人は大石さんとロリータ入江か・・・。あとは園崎家とか?
何にしても、とにかく後少しでハッピーエンドにたどり着くんだよ!何とか、こう、幸せな未来へ繋がる方法を見つけて欲しいですね。

ちょっと話は外れますが

昔「Portrait」というエロゲーがありまして*3、「萌えシナリオからバッドエンドへの落差がすごい」という評判を聞いて、やってみようと思ったのでした。確かにバッドエンドの鬼畜ぶりは凄かったし、「恋愛は肉欲に隷属する」などの哲学的なモチーフも面白かったのですが、どこか満たされないものを感じていました。それは何でだろう?と当時考えて出た結論は「バッドエンドだと分かってるバッドエンドは盛り上がらない」という、言ってみれば当たり前の話。このゲームは選択肢によってシナリオが決まる一般的なビジュアルノベル形式で、当然バッドエンドとグッドエンドも選択肢で決まるのですが、その選択肢があからさまに「これからグッドエンドに行きますか?バッドエンドに行きますか?」というもので、そりゃー見たい選択肢を選ぶに決まってるじゃん。
ビジュアルノベルにおけるSingle Point of Failureは、シナリオ管理の点からは扱いやすいかもしれないけど、プレイヤーの観点では「次にどうなるんだろう」という楽しみを減らすことになるんじゃないかな。特にバッドエンドの落差を期待してるようなときは、ハッピーエンドに行くと期待させて鬼畜エンドに行ったほうがよりショックは大きいと思います。
話をひぐらしに戻して。今後の展開、このままいけばハッピーエンドになるだろうし、なって欲しいと心底思っているけど、ここまで来てもなおバッドエンドになる可能性も十分あるんだよね。完全に安心もできないし、完全に諦めることもできないという緊張感がすごい。お話自体というよりも、それは今まで重ねてきたループ構造というメタ的な叙述トリックに近い仕掛けなのかなあ、とか思いながらドキドキして次回を待つのでした。

*1:田村ゆかりが「役者」としての自分をどう考えているのか、というのは一度聞いてみたいです

*2:というか、結果的には彼らはキーではなかったようですが

*3:2000/07/28発売らしいです cf. http://www.sol.dti.ne.jp/~mushi/review/portrait.html