ひぐらしのなく頃に解 第24話「祭囃し編 其の拾壱 オシマイ」

それは、敗者のいないゲームが迎えた一つの決着。

梨花は一連の戦いを「敗者のいないゲーム」と言っていましたが、梨花を巡る戦いとしては明らかに梨花の勝利。しかし勝負に負けることで救われる魂があるのなら、その意味で鷹野さんは真の敗者ではない。人生はゼロ和ゲームのようでありながら、極低い確率ながらも全員が幸せになれる道がちゃんと用意されている。そして、その道を作り出すのは確固たる強い意思の力。

と、いうわけで終わりましたのですよ。最終的には園崎家の力や偶然に頼った展開になってしまって、結末を楽しむという点では少々物足りなかったかな。でもそれはある意味当然で、梨花ちゃんたちの「絶対勝てる」という意志の力が鷹野さんを超えた時点でハッピーエンドは約束されたはず。都合のいい展開を引き寄せたのは、そんな強い意志が起こした奇跡なのです。
最もそれが象徴的だったのは、鷹野さんが銃を外したシーン。意志の力で負けた鷹野さんが、銃なんて当てられるわけがないよね。逆に考えれば、圭一たちだけでなく、羽入や赤坂、大石まで全員の心を一つにしないと敵わないほど鷹野さんの意志の力がものすごかったということでもあるのですが・・・。

なんにしても梨花ちゃんは勝った。未来を手に入れた梨花ちゃんが昭和58年の7月以降をどう過ごすのか期待しつつ、感想を終わろうかと思います。