かみちゃまかりん 第09話「なぞの転校生、かっこいいんだしー」

サブタイコールが「にゃぞのてんこうせい」だったのがなにげに細かい。
今回は、怪しい転校生の錦織みちるが登場ですよ。石田彰の時点で相当怪しく感じてしまうのはイメージ戦略なのかな・・・。相変わらず緊張感に欠ける植え込み眼鏡っこは真のボスがいることの暗示だと思ってますが、みちるがボスかと言えばそういう器でも無さそうだし・・・?
本筋と直接関係ないとこでは、和音が指輪を返すときに「取り返したぜ、お前のお母さんの形見」と言ったシーンがやっぱり印象的。「神様の指輪」ではなく「形見の指輪」と言った意味は思いのほか大きいんじゃないかと思います。前半、形見のことを口に出さずに敢えて花鈴のモノローグにしたことで、和音に考えさせる形にしたのもうまい配慮でした。「覚えててくれたんだ」と花鈴は言っていましたが、「姫香の言葉でそれを思い出した」というのが正確なところでしょうね。
で、その姫香ちゃん。実は結構お気に入りのキャラだったりするのですが*1、今回は姫香の思いについても掘り下げてありました。「和音ちゃん、私のこと裏切ったことないもん」「和音ちゃん、こういう時に立ててあげないと拗ねちゃうの」と和音くんのことを「よく分かってる」姫香ですが、それでも和音が心配じゃないはずがない。ラストの涙は姫香のそんな矛盾した思いが形になってあふれたような、そんな風に思えてしまうのでした。
「あたしたち、次の教材取りに行く当番だよ」のシーンで和音を気にしつつ、次の登場シーンで走って来る姿を見せたりと、地味ながらも細かい芝居に手を抜かないのもすごいなあ。こういう細かい積み重ねが後で効いて来るんですよねー。

*1:どうも最近この手のポンコツキャラに弱い