あさっての方向。 第04話「信じてほしい」

今回もすばらしい・・・。さすがに1話ほどの作画はなくなってきたけど、相変わらずの計算され尽くした構成力は健在。このお話を「大切なのは見た目ではなく中身」みたいな一言で片付けられちゃあたまらないな。いやまあ実際そういうテーマではあったんだけど・・・。

手を伸ばしても届かないなら、足を伸ばせばいい。そんな椒子さんに対して、子供の頃に繋いでいた手を今はもう繋げなくなってしまったからだ。思いを伝えるのに身体の大きさは関係ないのです。相変わらず、徹底して二人を対照的に描きだす演出はすごいですね。こうやって二人を対照的に描きだすことで、初めて「重要なのは中身」ということに気づかされるわけで。ストーリー展開上は無駄に思えた前回の話だって、今回のラストから逆算すれば必要不可欠だったんだなあ・・・。

尋がからだの朝ご飯を食べて正体(?)に気づくシーンも、ただ気づくだけじゃなくて短い話の中でからだが料理上手なことや、椒子さんが料理できないことや、「妹の味に似ている」という伏線をしっかり張ってから見せることで説得力を与えてくれています。

確かに表面だけを見てこのアニメを理解することもできるだろうけど、それだけじゃあもったいない。ありふれたテーマかもしれないけど、ありえない設定にリアリティを持たせるまでにどれだけの構成が考えられ、どれだけの演出が隠されているのか。その辺もちょっとだけ気にしながら見ると楽しいんじゃないかなと思うのでした。もちろんメタに見すぎて物語を壊さない程度に・・・。

  • からだの帯がヘンになってるところも何か考えたかったんだけど、残念ながら特に思いつかないのでメモするだけにしておきます。
  • エロゲーっぽい*1BGMとエロゲーっぽい*2髪型の尋がちょっと気になります。
  • 「椒子」から「野上さん」になったぞ。

追記

誰だあの新キャラは・・・

追記2

他所の感想見てみたりしたんだけど、尋の評判が悪いみたいね。確かにアイツは最低だよなあ。ただ、そこまで気にならないのは尋が主人公では決してなく、からだ&椒子さんの物語として俺が感情移入してるからなんだろうな。

*1:というか、月姫っぽい

*2:というか、往人さんっぽい