かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜 第03話「はずむの心、やす菜の心」

今まで何の疑問ももたなかったタイトルですが、「女三人寄れば姦しい」なのね。今ごろ気付いたのかよ!って感じですが。次回の「少女三角形」は「姦」の漢字が三角関係のメタファーということなのね。何その日本語のマジシャンぶり。あかほりのくせに!

・・・さて。何の期待もしてなかったこのアニメですが、意外とまじめに人間関係を描こうとしているようで、なかなか面白い。

はずむが女の子になって一番喜んだはずなのに、はずむを傷つけてしまった負い目からはずむを避けてしまうやす菜。この辺のやす菜さんも丁寧に描いてるよね・・・。やす菜の孤独感を際立たせることで最後にちゃんとカタルシスが得られるようになっているのも素晴らしい。

やす菜が抜いてしまった花の跡とか、はずむを傷つけてしまった自分には友達になる資格なんてないというやす菜の気持ちとか、詳しい解説付きで答えを教えてくれるので考察の余地が無くなってしまった。感想サイト泣かせなアニメだ・・・。

で。これだけできがよいと、つい贅沢も言いたくなります。やす菜がはずむを振ったのは、はずむが男だから。そして友達になれたのは、はずむが女の子だから。前回「ボクはボクだよ」と性差を否定しにかかったはずむ君が一転して今回は「ボク、今女の子だから友達になれると思うんだ」性を押し出したネゴシエーションを展開するのはどうなのか。

今回やす菜が心を開いたのは、はずむの優しさに打たれたからか。それともはずむが女の子になったからか。なんとなくいい話でお茶を濁されましたが、やっぱり性を主要なモチーフとして扱うからには、性の扱いについても一貫したテーマが欲しいところです。

  • ヤマナミさん
  • 人間ドラマがちゃんと伝わってくるだけに、プウとか先生とか、ギャグキャラがウザイなあ。